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2021.05.13 08:40

フォっトけないす 黒の競演!炭グルメ MUROTO base55(室戸市)

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備長炭の粉を使って黒く染まった料理(写真はいずれも室戸市の「MUROTO base55」)

 香ばしいウインナー、アヒージョに合わせるパン、クリーミーなソースが絡むカルボナーラ…。その全てが黒、黒、黒。ビールまで黒い。

 豪華なキャンプ「グランピング」が体験できる室戸市室津の宿泊施設「MUROTO base55」。屋外のソファでくつろぎながらのバーベキューなどが満喫できる中、食卓で異彩を放っているのが、漆黒の料理たちだ。

炭火であぶられる炭入りパン。焦げなくても黒い

 黒く染め上げている正体は、なんと土佐備長炭の粉末。食材に練り込まれたり、飲料に混ぜられたりしている。なぜ備長炭?

 実はこの施設、窯元の「炭玄」が運営。代表の黒岩辰徳さん(41)が「燃料だけじゃない用途を提案し、形を変えながらでも広めたい」と、食事に炭メニューを採り入れた。かねて黒いうどんの乾麺なども販売しており、この施設でも「カルボナーラは炭焼き職人のパスタという意味。それならぴったり」と黒うどんをパスタ代わりに使う。

備長炭の粉を使った料理について語る黒岩辰徳さん

 炭自体は無味無臭で味は変わらず、体内にも吸収されないそう。「インパクトあるき、みんな驚いてテンションが上がる。真っ黒やのに本来の味がして、不思議みたい」とにやり。

 2月に県東部観光協議会と実施したモニターツアーでは炭作りを説明し、炭を使ったアクセサリー作り体験とともに黒い料理を提供した。参加者は「炭つながりで面白い」「産地に来たんだと実感できる」とスマホでパシャリ。好感触を得たことで、炭カルボナーラや炭ウインナー、炭パンのカナッペなどをセットにした女子旅用プランをこのほど開発した。

モニターツアーで作られた、備長炭を磨いたアクセサリー

 「備長炭生産で全国一の高知で、中でも室戸が産地。だけど知られていない。『室戸=炭』と結びつけたい」と黒岩さん。炭グルメも「キンメ丼みたいに、うちだけの売りじゃなくどんどん増えれば面白い。いろいろ展開していって、室戸を真っ黒にしたいね」と意気込んだ。(大野耕一郎)

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