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2021.05.08 08:35

夜須に「ツバメ団地」30戸 直販所の軒下、にぎやか子育て

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せっせとひなに餌を運ぶ親ツバメと、大きな口を開けるひなたち(写真はいずれも香南市夜須町千切)


 香南市夜須町千切の直販所「やすらぎ市」の軒下にツバメの巣が30近く並び、さながら団地となっている。今年は例年より空き家が多いものの、5組が子育てや営巣に飛び回っている。

直販所の軒下に並ぶ“ツバメ団地”。今年は空き家が多いという


 直販所では10年以上前からツバメが巣を作り始め、年々増加。農産物を出品する生産者が、フンが落ちないよう巣の下に板や空き箱を取り付け、大切に守ってきた。

 4年前から見守り続ける山岡和三(かずみ)さん(72)=夜須町羽尾=によると、昨年は25組が居着き約100羽が巣立った。一方、今年は「全然来ん。空き家ばっかり。何でやろう…」と寂しそう。

 それでも4組は既存の巣に“入居”し、子育てに大忙しだ。別の1組は夫婦でせっせと泥や草を運んで“新築”の真っ最中。辺りにはピピピ、チッチッとにぎやかな声が響き、ひなは時折、巣から愛らしい顔をのぞかせている。

 山岡さんは「商売繁盛にも縁起がえい。ツバメにも事情があるろうけんど、もっと来てくれたらえいねえ」と、大家よろしく入居者を待ち望んでいる。(小笠原舞香)

高知のニュース 香南市

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