2021.04.14 08:40
四万十川の風景...口屋内、岩間沈下橋が全面復旧 4/29から通行可
口屋内沈下橋は1955年の建設で、長さ約241メートル、幅3・6メートル。2010年8月に橋脚の沈下が確認され、11年12月には橋桁が崩落し橋脚も倒れた。復旧工事を経て点検中の15年1月、橋桁のひび割れが多数見つかり、同年3月には沈下橋左岸で接続路の石積みが崩れたため、橋と石積みの修復が並行して行われていた。総事業費は約9億3千万円。
市西土佐総合支所の担当者は「四万十川の景観を守りつつ橋を直す方法を探ったため、時間がかかった」と説明。「地元が愛着を持つ橋。新型コロナウイルスが落ち着いたら、観光客にも四万十の風景を見に来てもらいたい」と話している。
開通式は岩間が午前9時半から、口屋内は午前11時から、それぞれ関係者のみで1時間程度行われ、終了後に通行可能となる。
両橋の復旧で、同市内の四万十川本流に架かる沈下橋9本全ての通行止めが解除される。(河本真澄)