アーカイブ
500人の村がゆく
高知県大川村は人口五百九人(2006年11月30日時点)。離島を除いて人口最少の自治体だ。高知新聞の石井研記者は、2006年5月から大川村役場で働いた。彼の目を通して見える山村の実像を、1年間にわたってお送りする。
61記事
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500人の村がゆく
高知県大川村は人口五百九人(2006年11月30日時点)。離島を除いて人口最少の自治体だ。高知新聞の石井研記者は、2006年5月から大川村役場で働いた。彼の目を通して見える山村の実像を、1年間にわたってお送りする。
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Vol.1
500人の村がゆく(1) どこよりも遠く、広く
山中の細道を行くと猫がレールに座っていた。この先に家が?(大川村下切)第1部 道尽きた先で なんという遠さだ。高知県土佐郡大川村下切の一軒家に地図を手に出向いたのは、マムシうごめく初夏だった。大川村 ...
Vol.2
500人の村がゆく(2) 「行き着き、ばったり」
筒井さんの家に配達に向かう郵便局員。マムシよけのつえを手にやぶ道を進む。上に見えるのは廃屋(大川村下切) きょうもマムシが寝ていた。八月の高知県土佐郡大川村下切。山道を上りきると、持参した缶ビールは温...
Vol.3
500人の村がゆく(3) 温かい背中だった
小さな運搬用モノレールに立ち、山を登る筒井さん(大川村下切) サルが慌てて逃げるのが見えた。筒井義行さん(88)は庭の石垣で寝ていたマムシを、ばしっ! とつえの一撃で仕留めてから、長靴に帽子姿でゆっく...
Vol.4
500人の村がゆく(4) 山中2時間、担ぎ人
険しい山中を2時間。段ボール箱を担いで「テルさん」宅へ向かう力代さん(大川村上小南川) 「これから日本一、悪い道行くき」 朝六時半、高知県土佐郡大川村上小南川。村営住宅で一人暮らしをしている山中力代(...
Vol.5
500人の村がゆく(5) 悲しくて、涙切れた
枝を刈る力代さん。左はテル子さん(大川村上小南川) 「うちの家、有名な柿の木があってね」23歳ごろの力代さん。右はテル子さんの長男、弘之さん(高知市内) 大川村上小南川に住む山中力代さん(79)は、今...
Vol.6
500人の村がゆく(6) 片道40分の生活道
急な山道を下るテル子さん。行きの上りは約40分。ひざの痛む帰りの下りは約1時間かかることも(大川村上小南川) 月初めの月曜日。山中テル子さん(89)は運動靴で家を出る。診療所で検診を受けるためだ。 午...
Vol.7
500人の村がゆく(7) 石しか残せざった
村でただ一つの大衆食堂。ここもダムによる立ち退き組(大川村小松) ささやかな「バトル」があったのは昨年五月。大川村役場の隣にある、小さな食堂の夕刻だ。 高知県の大川村役場に出向している独立行政法人・水...
Vol.8
500人の村がゆく(8) 孤塁を守った男
久子さんの話に大笑いする隆明さん(大川村高野) 「おじいさん、聞こえるかよ?」 夏に体調を崩して入院していた和田隆明さん夫妻が、高知県大川村高野の自宅に帰ってきた。隆明さん(89)は仙人のような笑顔を...
Vol.9
500人の村がゆく(9) 「年いったんかなあ」
秋江さんを背負って下りる信道さん。後ろはヘルパーの高橋淳子さん(大川村上小南川) 「春に戻ってきてね。約束ね」 高知県大川村上小南川の山奥。大川村社会福祉協議会のヘルパーを務めるジュンコさんが、タレン...
Vol.10
500人の村がゆく(10) シゲさんの繰り言
家の近くに水力発電用の水路とずい道があった(大川村南野山) 高知県大川村南野山に住むシゲさん(83)は、朝から酒を飲み、手当たり次第に電話をかける。 長い時は二時間。電話がつながったら最後、気が済むま...
24時間
1週間
1ヶ月
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実物の50倍!巨大カツオのたたき登場 手荷物受取所で回る 高知龍馬空港