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2025.08.05 08:15

【あんぱんに登場の音楽家】Mrs. GREEN APPLE大森元貴さんインタビュー 手のひらを太陽に「やなせさんの詞の力すごく強い」

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 NHK連続テレビ小説「あんぱん」で「手のひらを太陽に」(やなせたかしさん作詞)を作曲した、いずみたくさんをモデルとする音楽家役を「Mrs. GREEN APPLE(ミセス・グリーン・アップル)」のボーカル、大森元貴さん(28)が演じる。このほど高知新聞などの合同インタビューに応じ、演技で心がけたことや、高知の印象などを語った。

あんぱんの一場面。ピアノを弾く、いせたくや役の大森元貴さん

あんぱんの一場面。ピアノを弾く、いせたくや役の大森元貴さん


 ―役の作曲家「いせたくや」はどんな人物?

 「たまに周りが見えなくなるけど、すごくピュアで音楽と芝居に対して誠実な青年。戦争が終わって日本を明るくしたい、と」

まるっと楽しむ「あんぱん」


 ―朝ドラ初出演。18歳から50代までを演じる。

 「戦争パートで北村(匠海)君がものすごい減量してたので。次の世代の新しい光に見えるといいなと、体重を3~5キロぐらい増やしました。戻らなくて、ちょっとびっくりしてるんですが」

 「僕のデビューも18歳。夢がかなう前の自分と照らし合わせて、何にフラストレーションを感じ、何に希望を抱いて表現の道に進もうとしていたか、共通項を探りました」

 「年齢を重ねても純粋でまっすぐなことは変わらないし、貪欲でハングリー。前のめりな感覚は変えたくないなと思っています」

 ―いずみさんに共感する部分はあるか。

 「恐れ多いですよ。ただ、自伝や作品を拝聴すると、ものすごく魂や思いを注ぎ込んでいると感じる。僕もそうありたいと思っている。おこがましいですけど、純粋に人を明るくさせようとしているところは、僕もそうあるべきだよなと思います」

 ―歌声も披露する。

 「(中園ミホさんの)脚本に歌う、と書いてあって『やったな、中園さん』と。ミセスはすごくキーが高いですけど、なるべくキーを抑えた。ただ、目立つと作品の邪魔をすると思い、監督や匠海君と繊細に描きたいと話しました」

 ―「手のひらを太陽に」について。

 「はやりすたりでなく、人の心に残っていく。作曲のすごさもそうですし、やなせさんの詞の力もすごく強い。とてもシンプルなワードなのに、つむぎ方で全然違う。小さい子も分かる歌詞って一番難しいと思うので、そこを大切にされていた先生方はすごいなと思います」

 ―高知の印象を。

 「昨年のツアーで行った時、アンパンマン像を写真に撮ったり、夜の街を散歩したり。何よりカツオがおいしかった。花粉症の僕としては、たくさんくしゃみをした土地という記憶もありながら。また行きたいですね。この前メンバーがプロモーションで高知に行ってて、『高知どうだった』とわが物顔で聞いてて、僕は高知県側なんだと思って、はっとしました」

 「方言に、すてきな表現がたくさんある。『たっすいが』とか『たまるか』とか。言いたくなるイントネーションや言葉がたくさんあり、すごく魅力的です」(村上和陽)

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