2025.08.05 08:15
【あんぱんに登場の音楽家】Mrs. GREEN APPLE大森元貴さんインタビュー 手のひらを太陽に「やなせさんの詞の力すごく強い」

あんぱんの一場面。ピアノを弾く、いせたくや役の大森元貴さん
―役の作曲家「いせたくや」はどんな人物?
「たまに周りが見えなくなるけど、すごくピュアで音楽と芝居に対して誠実な青年。戦争が終わって日本を明るくしたい、と」
―朝ドラ初出演。18歳から50代までを演じる。
「戦争パートで北村(匠海)君がものすごい減量してたので。次の世代の新しい光に見えるといいなと、体重を3~5キロぐらい増やしました。戻らなくて、ちょっとびっくりしてるんですが」
「僕のデビューも18歳。夢がかなう前の自分と照らし合わせて、何にフラストレーションを感じ、何に希望を抱いて表現の道に進もうとしていたか、共通項を探りました」
「年齢を重ねても純粋でまっすぐなことは変わらないし、貪欲でハングリー。前のめりな感覚は変えたくないなと思っています」
―いずみさんに共感する部分はあるか。
「恐れ多いですよ。ただ、自伝や作品を拝聴すると、ものすごく魂や思いを注ぎ込んでいると感じる。僕もそうありたいと思っている。おこがましいですけど、純粋に人を明るくさせようとしているところは、僕もそうあるべきだよなと思います」
―歌声も披露する。
「(中園ミホさんの)脚本に歌う、と書いてあって『やったな、中園さん』と。ミセスはすごくキーが高いですけど、なるべくキーを抑えた。ただ、目立つと作品の邪魔をすると思い、監督や匠海君と繊細に描きたいと話しました」
―「手のひらを太陽に」について。
「はやりすたりでなく、人の心に残っていく。作曲のすごさもそうですし、やなせさんの詞の力もすごく強い。とてもシンプルなワードなのに、つむぎ方で全然違う。小さい子も分かる歌詞って一番難しいと思うので、そこを大切にされていた先生方はすごいなと思います」
―高知の印象を。
「昨年のツアーで行った時、アンパンマン像を写真に撮ったり、夜の街を散歩したり。何よりカツオがおいしかった。花粉症の僕としては、たくさんくしゃみをした土地という記憶もありながら。また行きたいですね。この前メンバーがプロモーションで高知に行ってて、『高知どうだった』とわが物顔で聞いてて、僕は高知県側なんだと思って、はっとしました」
「方言に、すてきな表現がたくさんある。『たっすいが』とか『たまるか』とか。言いたくなるイントネーションや言葉がたくさんあり、すごく魅力的です」(村上和陽)





















