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2024.05.11 08:20

最高のジャッジ、花の都で ビーチバレー国際審判・里見真理子さん(高知市) 五輪3大会続けて笛 57歳 定年延びチャンス到来―月刊マル地スポ

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2大会連続で審判を務めた東京五輪の競技会場で。コロナ禍で無観客開催だった (2021年8月、東京都品川区)

2大会連続で審判を務めた東京五輪の競技会場で。コロナ禍で無観客開催だった (2021年8月、東京都品川区)

 
 日本を代表するビーチバレーのレフェリーが今夏、パリで3大会連続の五輪に臨む。日本連盟審判委員長の里見真理子さん(57)=高知市。東京五輪で「有終の美」を飾ったはずが、国際審判員の定年が60歳に延び、パリ五輪審判16人の一人に選ばれた。日本ビーチバレー界では選手を含めても初の3大会連続“オリンピアン”。「とても光栄」と喜びつつ、「選手が全てを出し切れるよう頑張ります」と覚悟をのぞかせる。

 2006年、日本女性初の国際審判員に。16年のリオデジャネイロ五輪でインドアを含めて日本女性初の審判に選ばれ、21年東京五輪では主審5戦を含む24試合を任された。

世界選手権で計24試合を担当し、主審も務めた(2023年10月、メキシコ・トラスカラ)

世界選手権で計24試合を担当し、主審も務めた(2023年10月、メキシコ・トラスカラ)

 国際審判には技術はもちろん、体力やコミュニケーション能力、人間性も求められる。「双方が納得できるジャッジ」がモットー。東京五輪では敗者から「良いレフェリング」「フェアだったよ」と声をかけられ、「これはうれしかったですね」。選手、役員を問わず、第一人者への信頼は厚い。

 元々、国際審判員の定年は55歳。54歳で迎えた東京五輪ではメダルを懸けた女子3位決定戦の副審を任され、「何の悔いもなく、最終日までやり切れた。東京で引退しようと思ってました」。

 しかし22年、イタリアでの世界選手権中に定年延長を知らされた。「『えっ、延びたの!?』って驚きましたけど、うなずける部分もあって…」。20、21年はコロナ禍でプロツアーや国際大会が次々と中止になった。“職場”が失われる一方、経験豊富な審判員が次々と定年を迎えて引退し、人材が不足していたという。

 国内外の後輩審判員を育成しながら、「やっぱり現場が好き。チャンスがあるなら、パリでの笛を目指そう」と再始動。23年度はワールドツアーの女子決勝を託され、10月の世界選手権にも選出されるなど、パリへの歩みを進めた。

 パリ行きの吉報は2月半ば。メールで知らせを受け、県連盟で要職を務める夫の哲夫さん(57)とハイタッチで祝福し合った。日本人はこれまで、男性2人が2大会連続で五輪の審判に選ばれているが、3大会連続は前例がない。日本人初選出された15年世界選手権から10年の節目でつかんだ“快挙”に、「素直にうれしい。コロナ下の東京五輪では経験できなかった、満員の観客の中で審判ができるのも楽しみです」とほほ笑む。

 本番までは、六つの国際大会で研さんを積む。舞台と競技は違えども、バレーボール競技で女性初の国体決勝主審を務めた02年高知国体と心構えは同じだ。「平常心で素早く正確に。選手が100%のパフォーマンスを発揮できる環境を、みんなでつくりたいです」

 パリ五輪ビーチバレーは7月27日~8月10日、エッフェル塔下の特設会場で開催される。花の都に響く「世界の笛」にも注目だ。(横田宰成)

高知国体のバレーボール競技では、女性初の国体決勝主審に抜てき。「楽しんで吹けた」と充実の笑顔(2002年10月、安芸高)

高知国体のバレーボール競技では、女性初の国体決勝主審に抜てき。「楽しんで吹けた」と充実の笑顔(2002年10月、安芸高)

 さとみ・まりこ 西部中、高知西高でバレーボール選手。1992年にビーチバレーに転向し、全日本選手権に4度出場。ジャパンサーキット(現JBVT1)では3位に入ったことがある。5位入賞した97年の大阪国体を最後に現役引退。2001年にインドアA級で審判員デビュー。岡山市出身。

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