2024.05.11 08:41
淡く黄色く...ガンゼキラン見頃 高知市の牧野植物園、5/17まで公開
木漏れ日が刺す斜面で見頃を迎えているガンゼキラン(高知市の県立牧野植物園)
ガンゼキランの名は、根元近くに岩石の形に似た茎があることから付けられた。九州や伊豆諸島などにも分布していたが、乱獲のため激減。自生している群落はほとんど見られなくなり、環境省の絶滅危惧種に指定されている。
同園ではガンゼキランを保護していた四万十町志和の農家から株を譲り受け、2012年から未公開エリアの斜面に植えてきた。現在は約5千株に増え、18年から期間限定で一般公開している。
木漏れ日が差す約500平方メートルの敷地で、赤い唇弁(しんべん)がある一輪4~6センチの花が7分咲きとなった。栽培技術課の矢部幸太さん(37)は「花の数は例年よりやや少なめ。斜面に沿ってたおやかに展開する葉の間から、すっと立ち上がる花茎が美しく、見ていて癒やされます」と目を細めていた。
一般公開は午前11時~午後3時。歩きやすい靴での来園を呼びかけている。(海路佳孝)