2024.05.05 08:40
伊尾木洞の神秘に触れて 安芸市であなごうまつり 5/5まで
伊尾木洞を散策する観光客ら(安芸市伊尾木)
地元では「あなごう」の呼び名で親しまれる伊尾木洞は、約300万年前に堆積した地層が波に浸食されてできた海食洞。全長約40メートルの洞窟を抜けると、40種ほどのシダが群生する小川が続く。まつりは地元の保存会メンバーが無料ガイドを務め、毎年開いている。
この日は、開始直後の午前10時すぎに駐車場が満車となる人出。訪れた人は洞窟を抜けた先にある滝を目指し、シダやコケが緑に輝く小川沿いの歩道を進んだ。断崖の間から太陽の光が差し込む神秘的な光景に出くわすと、夢中で写真に収めていた。
東京から訪れた鈴木英里さん(30)は「らんまん」で高知に夢中になったといい、昨年に続いて2回目の来高。「去年は安芸まで足を延ばせなかった。空気がきれいで、肌もきれいになりそう」と喜んでいた。(高井美咲)