高知県の人口が６５万人台に　１年間で９９２４人減る

2024.04.26 05:00

高知県の人口が６５万人台に　１年間で９９２４人減る

高知新聞社

　高知(こうち)県(けん)の人口(じんこう)が４月(がつ)１日時点(じてん)で６６万(まん)人(にん)をきり、６５万(まん)９５９２人(にん)になったことが、県(けん)の推計(すいけい)で分(わ)かりました。亡(な)くなった人(ひと)の数(かず)が生(う)まれた赤(あか)ちゃんの数(かず)を上回(うわまわ)る「自然減(しぜんげん)」に加(くわ)え、高知(こうち)県(けん)から出(で)て行(い)く人(ひと)が移(うつ)り住(す)んできた人(ひと)の数(かず)を上回(うわまわ)る「社会(しゃかい)減(げん)」も大(おお)きくなり、昨年(さくねん)４月(がつ)からの１年間(ねんかん)で９９２４人(にん)減(へ)りました。高知(こうち)県(けん)の人口(じんこう)は、記録(きろく)が残(のこ)っている約(やく)１２０年(ねん)の統計(とうけい)の中(なか)で、最(もっと)も少(すく)なくなりました。

　県(けん)は市町村(しちょうそん)から住民(じゅうみん)基本(きほん)台帳(だいちょう)の移動報告(いどうほうこく)を受(う)け、５年(ねん)ごとの国勢(こくせい)調査(ちょうさ)を基(もと)に毎月(まいつき)１日時点(じてん)の人口(じんこう)を推計(すいけい)しています。４月(がつ)１日時点(じてん)の人口(じんこう)は、男(おとこ)の人(ひと)が３１万(まん)２２８７人(にん)、女(おんな)の人(ひと)が３４万(まん)７３０５人(にん)。総人口(そうじんこう)は国勢(こくせい)調査(ちょうさ)が始(はじ)まった１９２０年(ねん)より１万(まん)人(にん)以上(いじょう)少(すく)なく、県(けん)に記録(きろく)が残(のこ)る最(もっと)も古(ふる)い統計(とうけい)である１９０７年(ねん)の６６万(まん)１３７４人(にん)も下回(したまわ)りました。

　高知(こうち)県(けん)の人口(じんこう)は１９５５年(ねん)の８８万(まん)２６８３人(にん)がピーク。その後(ご)、高度(こうど)経済(けいざい)成長期(せいちょうき)には、大(だい)都市(とし)で仕事(しごと)を求(もと)める人(ひと)が高知(こうち)県(けん)から出(で)て行(い)ったことから減(へ)りました。１９７０年代前半(ねんだいぜんはん)の第(だい)２次(じ)ベビーブームで増(ふ)えましたが、１９８５年以降(ねんいこう)は減少(げんしょう)が続(つづ)き、２００５年(ねん)に８０万(まん)人(にん)を、２０１９年(ねん)に７０万(まん)人(にん)をきりました。

　第(だい)２次(じ)ベビーブーム後(ご)の１９８５年(ねん)１０月(がつ)と２０２４年(ねん)４月(がつ)を比(くら)べると、０～１４歳(さい)が人口(じんこう)にしめる割合(わりあい)は２０．１％から１０．３％、主(おも)な働(はたら)き手(て)となる１５～６４歳(さい)は６５．４％から５３．１％にそれぞれ縮(ちぢ)まりました。一方(いっぽう)、６５歳以上(さいいじょう)は１４．５％から３６．６％まで広(ひろ)がり、少子(しょうし)高齢(こうれい)化(か)も加速(かそく)しています。

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