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2024.04.22 08:40

浸水被害軽減に期待 新日下川放水路(高知県日高村)が完成

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くす玉を割って新日下川放水路の完成を喜ぶ関係者ら(日高村沖名)

くす玉を割って新日下川放水路の完成を喜ぶ関係者ら(日高村沖名)

 高知県日高村の浸水被害対策として国と県、村が整備を進め、昨年6月に運用を始めた「新日下川放水路」(同村沖名、5・3キロ)の完成式典が21日、同放水路で開かれ、住民や関係者約160人が待ちに待った完成を喜んだ。

 村には既設の放水路が2本あったが、2014年の台風12号に伴う豪雨で村内の159戸が床上・床下浸水。被害を受けて3本目となる同放水路の建設が決まり、18年に着工。運用開始時に残されていた流水口の護岸工事などを終え、3月末に完成した。総事業費は約257億円。

 式典では、戸梶真幸村長が「関係者の力添えをいただき、完成式を迎えられた。今後も治水の安全度向上を目指していく」。浜田省司知事は「(放水路が)地域のさらなる発展に大きく寄与することを期待している」とあいさつした。

 流水口前の広場では、完成を記念したマルシェや音楽イベントが開催され、放水トンネルの見学も行われた。

 3本合わせてこれまでの1・85倍の毎秒260トンが放水でき、14年の台風時に相当する水量にも対応できるという。同年の台風を経験した田辺佐和子さん(69)は「また台風で漬かったら、と不安だった。安心して暮らせる」と話していた。(乙井康弘)

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