2024.04.16 08:35
【動画】夜の街でピアノ弾き60年 今夏米寿の野口靖夫さん(高知市) 会社員からキャバレーのバンドへ
「ピアノはずっと好きです」と黒いスーツ姿で語る野口靖夫さん (高知市帯屋町1丁目のバー「サムタイム」)
高知の夜の街で60年間演奏を続けるピアニストがいる。今夏米寿を迎える野口靖夫さん(87)=高知市。20代後半で会社員からキャバレーのバンドメンバーに転身し、音楽を仕事の軸にしてきた。「基礎をやってないから、自己流もいいところです」。そう謙遜するベテラン奏者は今も月1回ほど、ボーカルやバンド仲間と店でピアノを奏でている。
3月のある晩、満席でにぎわうピアノバー「サムタイム」(同市帯屋町1丁目)に心地よいジャズが流れた。同店で数カ月に1回開かれる6人組バンド「チリコンカーン」のライブ。60~80代のメンバーの中で最年長の野口さんは、…