2024.04.11 08:55
高知県民ならレモンじゃなくてユズチューハイ?馬路村農協がユズを缶チューハイに 4/17発売
馬路村農協の新商品「馬路村のチューハイ ゆずの森」(馬路村馬路)
同農協は、保存料や着色料を使わないなど原材料にこだわったユズ加工品を手がけてきた。近年はユズの新たな楽しみ方としてアルコールに着目。農協自ら酒造免許を取得し、希釈タイプのユズリキュール2種類を製造販売してきた。
3作目は飲む場所を選ばない缶チューハイに挑戦。自慢のユズをいかすため、香料や酸味料を使わず、ユズ果汁、ウオッカ、糖類、炭酸の四つだけで勝負する。ユズらしい香りや酸味を表現するのに苦労したそうで、ウオッカと糖類とのバランスを工夫し、ほのかな苦みも残した。
1年がかりで商品化したチューハイは、ふたを開けると爽やかな香りが広がり、ほどよい甘さ。昨秋の収穫期の写真がパッケージになっており、目でも馬路のユズを楽しめる。
同農協は、山奥の過疎地でゼロから物作りをすることが「自ら考え行動する力を養い、地域づくりにつながる」として、リキュールも村内の専用ラインで製造してきた。だが今回のチューハイは、炭酸を充てんする設備がないため県外で製造する。
アルコール度数は4%で、350ミリリットル入り250円。6本、24本入りもある。まずは村内の同農協店舗と高知市のアンテナ店、通販サイトで販売する。
販売課長の長野桃太さん(37)は「若い世代を含め、多くの人に馬路のユズの味を知ってほしい」と話している。(深田恵衣)