2024.03.21 08:40
嶺北高校生が早明浦ダムを紹介 高知県土佐町でツアー 改修工事など説明
嶺北高校の式地由衣さん(右)が早明浦ダムの役割などを説明したツアー=土佐町の早明浦ダム
土佐町で開催中の「土佐の里山めぐり体験博 とさんぽ」のプログラムの一つで、土佐れいほく観光協議会などが企画。同校の授業で、観光振興による地域課題の解決を考えている2年、式地由衣さん(17)にガイドを依頼した。
この日は雪がちらつく中、参加者らはダム直下の広場へバスで移動。車内で式地さんから「ダムの堤高は106メートルで、高さ18・5メートルの高知城の天守を五つ重ねたよりも大きい」と聞いた後、ダムの堤体に近づいて写真撮影を楽しんだ。
同町田井の同ダム・高知分水管理所では、式地さんが深い水中でも活動可能な「飽和潜水」という特殊な技術を有する潜水士がダム湖に潜って作業しているなどと説明。一行は「そんなにすごいことをしているなんて知らなかった」と驚いていた。
香川県から訪れた宮武一彦さん(51)は「ダムの雄大さを感じられ、詳しい工事内容も分かり、期待以上に面白かった」と大満足。式地さんは「お客さんが積極的に質問してくれて、緊張がほぐれた」とほほ笑み、今後2回予定されるツアーでは「できるだけ原稿を見ず、お客さんの顔を見ながらガイドしたい」と話していた。(谷沢丈流)