2024.03.07 08:33
タンポポ調査に協力を 高知県立牧野植物園が呼びかけ 環境変化を探る
花の裏側の総苞外片(そうほうがいへん)が上向きのカンサイタンポポ(上)と、下向きのセイヨウタンポポ(県立牧野植物園提供)
1974年に大阪で行われた調査をきっかけに広がった取り組みで、タンポポ調査・西日本実行委員会(事務局=NPO法人大阪自然環境保全協会)が主催。西日本を中心に2009年から予備調査1年、本調査1年を5年ごとに実施している。今回の調査は24、25年の春に行う。
県内では前回(19、20年)762人が参加し1万91点を採取。13種が確認され、うち60・6%が「セイヨウ」「アカミ」などの外来種だった。新たに絶滅危惧種の「カンサイ」「キビシロ」の生育地が確認されるなどの成果もあった。
今春の調査は2~5月末。過疎化や耕作放棄地など、人の生活環境と生育地との関連性も合わせて調べるという。
調査は、採取した花や種をティッシュに包み、調査票を添えて同園へ郵送する。調査票は同園ホームページから入手できる。問い合わせは同園の県タンポポ調査事務局(088・882・2673、平日のみ)へ。(富尾和方)