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2024.03.02 08:31

「立ち向かう力が付いた」高知国際高校1期生265人巣立つ 公立高校で卒業式

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紙吹雪の中、笑顔で卒業式場を後にする1期生(高知市の高知国際高=森本敦士撮影)

紙吹雪の中、笑顔で卒業式場を後にする1期生(高知市の高知国際高=森本敦士撮影)

 県内のほとんどの公立高校で1日、卒業式が行われた。高知国際高校(高知市鴨部2丁目)では1期生265人が卒業。涙の後、笑顔で学びやを巣立った。

 同高は国際バカロレア機構(本部=スイス)が提供する教育プログラム「国際バカロレア(IB)」の認定を受けている。統合した南中学生らも進学して21年度に開校した。

 1期生は普通科194人、グローバル科71人。うち同科のディプロマ・プログラム(DP)コース20人がIB教育として探究の授業や、数学を英語で学ぶなどしてきた。昨年10、11月に世界共通の最終試験を受けて16人が合格し、国際的な大学入学資格を得た。

 この日の式では、新しい校歌を斉唱。東北大学工学部に進む同科の矢田万里奈さんが生徒代表で壇上へ。「ひと味違った深い学びを得ることができた」と探究活動を振り返り、「磨き上げた協働力やコミュニケーション力、respect each otherの精神で、この先の困難を乗り越え、より良い社会の実現に貢献できると信じている」と述べた。

 DPコースでマレーシアの私立大学に進学する高橋映乃さんは「課題やリポート提出が多くて大変だったけど、みんなで乗り越えられた。いろんなことに立ち向かう力が付いた」。大学では経済学を学ぶという。

 南中を卒業後、普通科に通った手島優樹さんは「硬式テニスの四国大会1回戦で負けて、みんなで泣いたのが思い出。濃すぎる3年間だった」としみじみ。岡山大に進み「将来は高知の発展に貢献できるようになりたい」と意気込んだ。

 今春の県内公立34校(分校含む)の卒業予定者は計3672人。(加治屋隆文)

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