土佐市・蓮池小の防災マップ　全国コンクールで入賞

2024.03.04 05:00

土佐市・蓮池小の防災マップ　全国コンクールで入賞

高知新聞社

全国コンクールで入賞した防災マップを手にする蓮池小学校の５年生（土佐市蓮池の蓮池小）

　土佐(とさ)市(し)の蓮池(はすいけ)小学校(しょうがっこう)５年生(ねんせい)４４人(にん)が作成(さくせい)した防災(ぼうさい)マップが、「小学生(しょうがくせい)のぼうさい探検(たんけん)隊(たい)マップコンクール」（日本(にほん)損害(そんがい)保険(ほけん)協会(きょうかい)など主催(しゅさい)）で上位(じょうい)９点(てん)に入(はい)る気象庁(きしょうちょう)長官(ちょうかん)賞(しょう)を受賞(じゅしょう)しました。線状(せんじょう)降水(こうすい)帯(たい)が発生(はっせい)したときの対応(たいおう)を分(わ)かりやすくまとめたことなどが評価(ひょうか)されました。子(こ)どもたちは「がんばって作(つく)ったかいがあった」と喜(よろこ)んでいます。

　２０回目(かいめ)となる今回(こんかい)は、全国(ぜんこく)の小学校(しょうがっこう)や児童館(じどうかん)など６５８団体(だんたい)から１７０８点(てん)の応募(おうぼ)がありました。

　児童(じどう)たちは昨年(さくねん)６月(がつ)、合宿(がっしゅく)中(ちゅう)だった四万十(しまんと)市(し)で線状(せんじょう)降水(こうすい)帯(たい)による大雨(おおあめ)にあいました。乗車(じょうしゃ)したバスが走(はし)る道路(どうろ)が冠水(かんすい)するなど「命(いのち)の危険(きけん)」を感(かん)じた経験(けいけん)から、自分(じぶん)たちが暮(く)らす地域(ちいき)の防災(ぼうさい)マップを作(つく)ろうと考(かんが)えました。

　学校(がっこう)近(ちか)くを流(なが)れる波(は)介(げ)川(がわ)氾濫(はんらん)の歴史(れきし)を学(まな)び、実際(じっさい)に危険(きけん)箇所(かしょ)を確認(かくにん)して土砂(どしゃ)崩(くず)れの前兆(ぜんちょう)なども紹介(しょうかい)。蓮池(はすいけ)小(しょう)などの避難所(ひなんじょ)をマップ上(じょう)に示(しめ)し、住民(じゅうみん)１０４人(にん)に「防災(ぼうさい)について学(まな)ぶ機会(きかい)はあるか」といったアンケートも行(おこな)いました。それらを縦(たて)１．８メートル、横(よこ)２メートルの模造紙(もぞうし)にまとめ、写真(しゃしん)もそえて分(わ)かりやすく解説(かいせつ)。「水害(すいがい)対策(たいさく)に関(かん)する総合(そうごう)的(てき)な情報(じょうほう)を得(え)られるよう作(つく)られている」と高(たか)い評価(ひょうか)を受(う)けました。

　２月(がつ)２７日(にち)は、蓮池(はすいけ)小(しょう)で児童(じどう)による発表(はっぴょう)と表彰(ひょうしょう)式(しき)が行(おこな)われました。山崎()怜()奈()さん（１１）は「マップを作(つく)りながら自助(じじょ)、公(こう)助(じょ)、共助(きょうじょ)についてくわしく学(まな)べたし、危険(きけん)箇所(かしょ)も確認(かくにん)できた。地域(ちいき)の人(ひと)に見(み)てもらって参考(さんこう)にしてほしい」と話(はな)していました。

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