「絵で旅する国境」

2024.03.15 05:00

「絵で旅する国境」

高知新聞社

あなたなら、どこへ行(い)く？
　国境(こっきょう)は、目(め)に見(み)えないけれど、世界(せかい)地図(ちず)にははっきりと書(か)かれています。国(くに)と国(くに)を分(わ)ける線(せん)。真(ま)っ直(す)ぐのものも、くねくね曲(ま)がっているものもあります。世界(せかい)は広(ひろ)くて、地球(ちきゅう)には２００を超(こ)える国(くに)がありますが、「国(くに)」という、人々(ひとびと)が住(す)む土地(とち)の区切(くぎ)りを決(き)めているのが国境(こっきょう)です。

　おとなり同士(どうし)の国(くに)が仲良(なかよ)しの場合(ばあい)には、国境(こっきょう)は簡単(かんたん)に越(こ)えられます。足(あし)を一歩(いっぽ)踏(ふ)み出(だ)すだけで、となりの国(くに)へ。でも、仲(なか)が悪(わる)い国(くに)同士(どうし)であれば、簡単(かんたん)には越(こ)えられない鉄(てっ)さくで隔(へだ)てられています。また、世界一(せかいいち)高(たか)いヒマラヤ山脈(さんみゃく)や世界一(せかいいち)広(ひろ)いサハラ砂漠(さばく)のように、人(ひと)が簡単(かんたん)に行(い)くことのできない場所(ばしょ)に国境(こっきょう)が引(ひ)かれている場合(ばあい)もあります。

　今(いま)はインターネットを通(つう)じて、世界(せかい)の国(くに)のどんな人(ひと)とでも交流(こうりゅう)ができるようになりました。知(し)らない国(くに)の、まだ会(あ)ったことのない人(ひと)たちの暮(く)らしを想像(そうぞう)してみてください。（ＮＰＯ法人(ほうじん)高知(こうち)こどもの図書館(としょかん)　刈谷()明子()）

「絵で旅する国境」　クドル／文　ヘラン／絵　なかやまよしゆき／訳　文研出版　小学校高学年以上

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