児童考案のキャラ「ページちゃん」　津野町・葉山小図書室で活躍

2024.02.29 05:00

児童考案のキャラ「ページちゃん」　津野町・葉山小図書室で活躍

高知新聞社

山崎莉世さん＝左端＝が考案したページちゃん。図書室でみんなを待っている（津野町の葉山小学校）

　津野(つの)町(ちょう)の葉山(はやま)小学校(しょうがっこう)の図書室(としょしつ)には、オリジナルのマスコットキャラクター、本(ほん)の妖精(ようせい)「ページちゃん」がいます。「もっとたくさん本(ほん)を読(よ)んでほしい」と願(ねが)って児童(じどう)がデザイン。ぬいぐるみも製作(せいさく)されて貸(か)し出(だ)しカウンターでみんなを出(で)むかえ、図書室(としょしつ)のルールも伝(つた)えるなど活躍(かつやく)しています。

　デザインしたのは、昨年(さくねん)１０月(がつ)まで図書(としょ)委員(いいん)だった５年(ねん)の山崎()莉()世()さん（１１）。絵(え)が得意(とくい)で、アニメに出(で)てきそうなキャラクターを自分(じぶん)で考(かんが)えてかいてきました。

　昨年(さくねん)の春(はる)、図書室(としょしつ)をＰＲする方法(ほうほう)を委員(いいん)で考(かんが)えました。その時(とき)、山崎()さんがささっとかいたのは、羽(はね)が本(ほん)のページで、しおりのひもの触角(しょっかく)を持(も)つ妖精(ようせい)。「葉(は)」や「山(やま)」をイメージする黄緑(きみどり)色(いろ)のワンピースを着(き)せました。

　さらには、悲(かな)しげな表情(ひょうじょう)のページちゃんもかきました。委員(いいん)らはそれをヒントに、目標(もくひょう)の冊数(さっすう)を読(よ)んでとらわれたページちゃんを助(たす)ける「ページちゃんを救(すく)おう！」キャンペーンを企画(きかく)。すると、日々(ひび)の勉強(べんきょう)に追(お)われて図書室(としょしつ)から足(あし)が遠(とお)のきがちな高(こう)学年(がくねん)の読書(どくしょ)量(りょう)も目(め)に見(み)えて増(ふ)えました。

　そうして児童(じどう)の人気者(にんきもの)になったページちゃん。今年(ことし)１月(がつ)の終(お)わりには、葉山(はやま)小(しょう)の手芸(しゅげい)クラブで講師(こうし)を務(つと)める西元()和代()さん（５０）が、ふわふわの生地(きじ)でぬいぐるみに仕立(した)てました。

　山崎()さんは「ページちゃんに会(あ)いに図書室(としょしつ)へ来(き)てもらえたらうれしい」とにっこり。活動(かつどう)は現在(げんざい)の委員(いいん)にも引(ひ)きつがれ、ページちゃんといっしょに読書(どくしょ)を楽(たの)しめるアイデアをねっています。

特集読もっか読もっかニュース