四万十町の興津小「ぼうさい甲子園」大賞　防災と健康づくり組み合わせたマップ作成

2024.02.27 05:00

四万十町の興津小「ぼうさい甲子園」大賞　防災と健康づくり組み合わせたマップ作成　

高知新聞社

子どもたちが作成したパワフルウオーキングマップ

　防災(ぼうさい)教育(きょういく)や活動(かつどう)に取(と)り組(く)む学校(がっこう)や団体(だんたい)などを表彰(ひょうしょう)する「１・１７防災(ぼうさい)未来(みらい)賞(しょう)『ぼうさい甲子園(こうしえん)』」の小学生(しょうがくせい)部門(ぶもん)で、四万十(しまんと)町(ちょう)の興津(おきつ)小学校(しょうがっこう)が最優秀(さいゆうしゅう)の「ぼうさい大賞(たいしょう)」にかがやきました。高齢(こうれい)化(か)が進(すす)む地域(ちいき)で、防災(ぼうさい)と健康(けんこう)づくりを組(く)み合(あ)わせたマップを作(つく)ったことが高(たか)く評価(ひょうか)されました。大賞(たいしょう)は２００８年度(ねんど)以来(いらい)２度目(どめ)で、来月(らいげつ)の閉校(へいこう)を前(まえ)にしての快挙(かいきょ)となりました。

　ぼうさい甲子園(こうしえん)は、阪神(はんしん)大(だい)震災(しんさい)の教訓(きょうくん)を受(う)けつごうと兵庫(ひょうご)県(けん)などが主催(しゅさい)。２０２３年度(ねんど)の小学生(しょうがくせい)の部(ぶ)には８校(こう)から応募(おうぼ)がありました。

　興津(おきつ)小(しょう)は５、６年生(ねんせい)１０人(にん)が「地域(ちいき)ぐるみのパワフル防災(ぼうさい)マップ作成(さくせい)活動(かつどう)」に取(と)り組(く)みました。Ａ３サイズのマップに、津波(つなみ)避難(ひなん)タワーなど地域(ちいき)の防災(ぼうさい)拠点(きょてん)を記(しる)した上(うえ)で、高齢者(こうれいしゃ)向(む)けの八(やっ)つの散歩(さんぽ)コースを設(もう)けました。お年寄(としよ)りらが地図(ちず)を手(て)に災害(さいがい)時(じ)の対応(たいおう)を考(かんが)え、さらに歩(ある)くことで健康(けんこう)になってもらい、非常(ひじょう)時(じ)の素早(すばや)い避難(ひなん)につなげるねらいです。

　マップには「この辺(あた)りに３０センチの津波(つなみ)が来(く)るのは地震(じしん)後(ご)何(なん)分(ぷん)？」「防砂(ぼうさ)林(りん)の樹種(じゅしゅ)は？」といったクイズもちりばめました。

　６年(ねん)の高橋()紗羅()さんは「お年寄(としよ)りが無理(むり)なく歩(ある)けるよう、介護(かいご)の専門家(せんもんか)に教(おし)えてもらってコースと時間(じかん)を設定(せってい)した。神戸(こうべ)の表彰(ひょうしょう)式(しき)では大勢(おおぜい)の人(ひと)がいる中(なか)で発表(はっぴょう)して、きんちょうで時間(じかん)を２倍(ばい)くらいに感(かん)じた」とふり返(かえ)りました。

　興津(おきつ)小(しょう)は２００５年(ねん)から「地域(ちいき)と共(とも)に歩(あゆ)む防災(ぼうさい)教育(きょういく)」に取(と)り組(く)み、たき出(だ)し訓練(くんれん)などさまざまな活動(かつどう)を展開(てんかい)してきました。一方(いっぽう)で児童(じどう)数(すう)の減少(げんしょう)が続(つづ)き、現在(げんざい)は１８人(にん)。２０２３年度末(ねんどまつ)の閉校(へいこう)が決(き)まっており、３月(がつ)２３日(にち)に閉校(へいこう)記念(きねん)式典(しきてん)が行(おこな)われます。

特集読もっか読もっかニュース