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2024.02.23 08:30

第38回高知県地場産業大賞 入賞団体 製品・活動紹介 新技術、郷土愛詰まる

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 第38回県地場産業大賞(県産業技術センター主催)は17団体が入賞し、このほど表彰された。新しい技術や高知への思いが詰まった製品、活動を紹介する。(大山泰志)

地場産業大賞
■地域の歯科技工士がつくるデジタルコピーデンチャー(ヤマキン・香南市)
 型取りから成形まで、全工程が手作業だった入れ歯作りにデジタル技術を導入。入れ歯の形状を3Dデータで保管し、破損などの際に迅速に複製できるようにした。患者の待ち時間を減らし、不足する歯科技工士の負担も軽減する。

産業振興計画賞
■新保湿ティシュ絹雲3枚重ね(河野製紙・高知市)
 絹のような滑らかな肌触りを実現した保湿ティッシュ。繊維の柔らかい広葉樹パルプを高配合した紙を3枚重ね、雲のようなふんわり感と高強度を両立させた。弾力性や吸水性も高めている。

地場産業賞
■エコカッターシリーズ(飯田鉄工・高知市)
 ショベルカーの先端に取り付け、廃木材やタイヤなどを切断する産業廃棄物処理機。切断時の破損が少なく、つかんだ廃材が滑り落ちない構造にした。

■山北みかんワイン(井上ワイナリー・香南市)
 高知でしか造れないワインとして、山北みかんを100%使用。優しい風味と味わいを生かすために低アルコールで仕上げ、女性や高齢者も親しみやすくした。

■地域共生社会を実現し「生きづらさ」に起因する課題を解決する(こうち絆ファーム・安芸市)
 生きづらさを抱えた人の就労支援を通じ、共生社会の実現を目指す。障害者らが農業分野で活躍し社会参画を実現する「農福連携」に、特に力を入れる。

奨励賞
■かつおに合う葉にんにくぬた(アースエイド・須崎市)
 自社で有機栽培した葉ニンニクを使った、カツオ用のぬた。オリーブオイルやポン酢を合わせて洋風に仕上げた。

■減災遮熱ルーフガルパワー(オガサ製工・高知市)
 瓦の7分の1の重量のガルバリウム鋼板と高性能遮熱材を使用した屋根。室内温度を快適に保ち、家屋倒壊のリスクを下げる。

■「とさちょうものがたり」を起点に~地域と共に地域を耕す(合同会社風・土佐町)
 土佐町の魅力を発信するウェブサイトを運営し、地域と人を結ぶ。障害者支援施設と連携し、雇用の場創出にも取り組む。

■橋脚の周りを仮締切構築する仮締切工法(高知丸高・高知市)
 河川などに設置された橋脚の補修・補強を行う際に水中での作業を減らし、効率の向上と低コスト、工期短縮を実現した。

■AI放馬自動検知システム(四国情報管理センター・高知市)
 競馬場内の監視カメラ映像をAI(人工知能)で解析し、逸走した馬を自動で判定。警備員の負担を大幅に軽減した。

■地域住民の暮らしを守るために(集落活動センター四万川・梼原町)
 住民出資の株式会社を立ち上げ、ガソリンスタンドや配食サービスを運営するほか、地域のキジ養殖も継承した。

■須崎市海のまちプロジェクト推進協議会(須崎市海のまちプロジェクト・須崎市)
 5カ年計画で市の歴史や食文化、海の恵みなどの魅力を発信し、観光客を呼び込む。高知信用金庫がバックアップ。

■司牡丹 マキノジン(司牡丹酒造・佐川町、バー「クラップス」・高知市)
 県内初のクラフトジン。佐川町出身の牧野富太郎博士が発見、命名したスエコザサなど、高知産の植物を使った。

■地域で眠る未利用材を活用した、文旦エッセンシャルオイル(戸田商行、土佐市)
 未利用のブンタンを使った高品質エッセンシャルオイル。皮はぎ作業は障害者施設に依頼し、雇用創出に貢献した。

■移住支援・住宅整備で雇用と住居を提供して人口を倍増!(藤川工務店・本山町)
 通勤者用アパートや空き家を改装したゲストハウス、キッチンカー運営など多角的な取り組みで地域活性化を図る。

次世代賞
■陸の豊かさを守り続ける~ジビエ部の挑戦~(高知商業高校・高知市)
 ジビエ商品を開発・販売し、利益を森林の鳥獣被害保護活動に寄付。6年目の2023年度はペットフードも開発した。

■まるごといかそう幡多no食材~大切にしたいひと・もの・こと(幡多農業高校・四万十市)
 ブシュカンの利用拡大とともに環境保全を考え、廃棄される果皮を使って菓子を開発。子どもたちの食育にもつなげる。

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