「戦争はどこかで起きた物語ではない」　長崎で被爆者取材した高知市の親子が体験報告

2024.02.26 05:00

「戦争はどこかで起きた物語ではない」　長崎で被爆者取材した高知市の親子が体験報告

高知新聞社

桑名龍吾市長に取材成果を報告した岡林さん親子（高知市役所）

　原爆(げんばく)の被害(ひがい)や戦争(せんそう)の悲惨(ひさん)さを子(こ)どもに伝(つた)えるため、日本(にほん)非核(ひかく)宣言(せんげん)自治体(じちたい)協議会(きょうぎかい)が行(おこな)う「親子(おやこ)記者(きしゃ)事業(じぎょう)」に高知(こうち)市(し)の一ツ橋(ひとつばし)小(しょう)６年(ねん)の岡林()瑛太()さん（１２）と母(はは)のあゆみさん（４０）が参加(さんか)し、長崎(ながさき)市(し)で学習(がくしゅう)しました。１９日(にち)に高知(こうち)市役所(しやくしょ)を訪(おとず)れ、桑名()龍吾()市長(しちょう)に取材(しゅざい)の成果(せいか)を報告(ほうこく)しました。

　協議会(きょうぎかい)は３５６自治体(じちたい)が加盟(かめい)。被爆者(ひばくしゃ)らを親子(おやこ)で取材(しゅざい)し、記事(きじ)を冊子(さっし)にまとめる事業(じぎょう)を毎年(まいとし)行(おこな)っており、今回(こんかい)は１２７組(くみ)の応募(おうぼ)から抽選(ちゅうせん)で選(えら)ばれた９組(くみ)が昨年(さくねん)１１月(がつ)３～５日(か)に長崎(ながさき)市(し)を訪(おとず)れました。

　岡林()さん親子(おやこ)は小学(しょうがく)１年生(ねんせい)で被爆(ひばく)した女性(じょせい)から話(はなし)を聞(き)き、爆心地(ばくしんち)や平和(へいわ)公園(こうえん)を回(まわ)りました。記事(きじ)には、「何(なに)もしなければ、平和(へいわ)は来(こ)ない」と語(かた)った女性(じょせい)の言葉(ことば)や現地(げんち)で感(かん)じた衝撃(しょうげき)を記(しる)し、「記憶(きおく)を話(はな)し続(つづ)けてくれる意味(いみ)を僕(ぼく)たちはきちんと考(かんが)えて、行動(こうどう)しないといけない」とつづりました。

　桑名()市長(しちょう)と面談(めんだん)した瑛太()さんは、「教科書(きょうかしょ)や本(ほん)で知(し)る戦争(せんそう)は、どこかで起(お)きた物語(ものがたり)ではないと感(かん)じた。平和(へいわ)な世界(せかい)をつくるために考(かんが)えたい」と思(おも)いを述(の)べました。

　２人(ふたり)の記事(きじ)は協議会(きょうぎかい)のホームページにけいさいされています。

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