髪ぼさぼさ、汚れた服の４歳次女　近隣住民、育児放棄疑う声

2024.02.18 00:08

高知新聞社

　髪はぼさぼさで服は汚れていた―。東京都台東区の自宅で次女＝当時（４）＝に不凍液などを摂取させ殺害したとして、父親細谷健一容疑者と母親志保容疑者が逮捕された事件。近所の住民が目撃した次女の姿は、両親によるネグレクト（育児放棄）を疑わせる。

　死亡した美輝ちゃんは３人きょうだいの末っ子。マンション１０階の自宅玄関前にはごみ袋や段ボール箱が所狭しと置かれていた。

　近くに住む女性の記憶にある美輝ちゃんは、いつも髪がぼさぼさでよれよれの服を着ていた。生まれて間もない２０１９年ごろ、夜中によく赤ちゃんの泣き声が聞こえた。家から外をのぞくと健一容疑者が乗っているのと同じ車種の車が止まっており、「あれは美輝ちゃんだったのだろう」と振り返る。

　休日に自転車で出かける健一容疑者を時折見かけたが、連れているのは兄や姉ばかり。事件発覚後、知人から「美輝ちゃんにあざがあった」とのメッセージが届いた。

　別の女性は、両親が怒鳴り合うような声を聞いた。兄が「ママは病気だからご飯をつくれない」とつぶやくのを耳にしたことがあった。

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