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2024.02.18 08:35

ヒメアカネ〝ご長寿〟日本一 1月30日までの生息確認 高知県四万十市のトンボ公園 

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1月30日まで生息が確認され、長寿の国内記録を更新したヒメアカネ(四万十市具同=トンボと自然を考える会提供)

1月30日まで生息が確認され、長寿の国内記録を更新したヒメアカネ(四万十市具同=トンボと自然を考える会提供)

 秋の風物詩、アカトンボ(アカネ)の仲間、ヒメアカネの生息が今季、四万十市具同のトンボ自然公園で1月30日まで確認された。公園を管理するトンボと自然を考える会によると、成虫では冬を越せない種のトンボとしては国内新記録の〝長寿〟という。

 同種のトンボの長寿記録は従来、2020年に徳島県那賀町で確認されたキトンボの1月29日だった。

 ヒメアカネはアカトンボ属の中で最も小さく、寒さには強い。6月中旬以降に羽化し、1月上旬まで成虫が見られることもしばしばあるが、1月下旬まで確認できた例は「この半世紀で4度目」(同会)だそう。

 今回のヒメアカネは昨年8月から9月ごろにかけて羽化。今冬は寒い日が長続きしなかったため、餌のユスリカなどを食べながら生き残ったとみられる。

 同会の杉村光俊さん(68)は「多くの個体や、寒さに強い多くの種のトンボが公園にいることが一因。環境整備のたまもの」と胸を張る。一方で、温暖化の影響もあるといい「手放しでは喜べない」と、変化する自然環境への危機感をあらわにした。(川田樹希)

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