不要の野菜や果物を動物に寄付して　高知市のわんぱーくこうちが呼びかけ

2024.02.13 05:00

不要の野菜や果物を動物に寄付して　高知市のわんぱーくこうちが呼びかけ

高知新聞社

カボチャにかじりつくモルモット（高知市桟橋通６丁目のわんぱーくこうち）

　高知(こうち)市(し)のわんぱーくこうちアニマルランドが、動物(どうぶつ)のえさ用(よう)に野菜(やさい)や果物(くだもの)の寄付(きふ)を呼(よ)びかけています。

　約(やく)１００種(しゅ)の動物(どうぶつ)を飼育(しいく)するアニマルランドが、傷(きず)があるなどの理由(りゆう)で捨(す)てられる廃棄(はいき)食材(しょくざい)を減(へ)らそうと初(はじ)めて企画(きかく)。１月(がつ)１５日(にち)に募集(ぼしゅう)を始(はじ)めると、２週間(しゅうかん)ほどで農家(のうか)らからサツマイモやブンタンなど約(やく)８００キログラムが届(とど)きました。

　早速(さっそく)、カボチャを与(あた)えられたモルモットは緑(みどり)の皮(かわ)にかじりつき、もぐもぐ。いつも与(あた)える牧草(ぼくそう)より食(く)い付(つ)きが良(よ)いそうで、飼育員(しいくいん)は「こんなにカボチャが好(す)きなんて知(し)らなかった」とびっくり。

　チンパンジーのヤマトもレタスに次々(つぎつぎ)と手(て)をのばしては、ぱくぱく。食(た)べ散(ち)らかしたミカンの皮(かわ)を国内(こくない)最高齢(さいこうれい)のオス、タローが拾(ひろ)っては口(くち)にしていました。

　飼育員(しいくいん)の小松()史弥()さん（２３）は「人間(にんげん)が食(た)べない部分(ぶぶん)や傷付(きずつ)いたものでも動物(どうぶつ)は喜(よろこ)んで食(た)べる。不要(ふよう)な野菜(やさい)や果物(くだもの)をどんどん持(も)ってきてください」とＰＲ。ただ雑菌(ざっきん)などをさけるため、できれば「切(き)らずに丸(まる)のまま」が希望(きぼう)だそうです。

　アニマルランドのホームページに受(う)け入(い)れる野菜(やさい)や果物(くだもの)のリストをのせています。持(も)ちこむ３日前(かまえ)を目安(めやす)に電話(でんわ)（０８８・８３２・０１８９）か、メール（kc-171204@city.kochi.lg.jp）で申(もう)しこみます。受(う)け入(い)れは３月(がつ)２０日(か)まで。

　アニマルランドのえさ代(だい)は毎年(まいとし)１４００万(まん)円(えん)ほど必要(ひつよう)。今後(こんご)も取(と)り組(く)みを続(つづ)けることを検討(けんとう)していて、浮(う)いた経費(けいひ)で、これまで買(か)えなかった種類(しゅるい)のえさも与(あた)える考(かんが)えといいます。

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