2024年 04月30日(火)

現在
6時間後

こんにちはゲスト様

高知新聞PLUSの活用法

2024.02.09 08:31

あなたの推し刀は? 山内家ゆかりの名刀4振り人気投票 3/4まで 高知城歴史博物館

SHARE

山内家ゆかりの「刀選挙」にエントリーしている上から「一国兼光」、「今村兼光」、「国時」、「康光」(県立高知城歴史博物館提供)

山内家ゆかりの「刀選挙」にエントリーしている上から「一国兼光」、「今村兼光」、「国時」、「康光」(県立高知城歴史博物館提供)


 山内家ゆかりの名刀、あなたの推しは? 「名刀大選挙」と銘打ち、国の重要文化財に指定されている名刀4振りの人気投票を、県立高知城歴史博物館(高知市追手筋2丁目)が行っている。企画展「福をよぶ城博コレクション わきたつめでたきもの」の関連イベント。会場には実物が展示されており、投票は企画展会期末の3月4日まで。

 エントリーしているのは、鎌倉―室町時代に制作された山内家ゆかりの4振り。「一国兼光」(1355年作)は、2代藩主の忠義が「土佐一国にもかえ難し」と幕府への献上を断った逸話が、名前の由来となっている。「今村兼光」(1336年)は、江戸町奉行の大岡越前守が所持し、明治時代に土佐出身の刀剣愛好家、今村長賀(ながよし)が山内家に献上したことから名付けられた。

 残る2振りは「国時」(鎌倉末期)と「康光」(室町初期)。それぞれ2代・忠義、10代・豊策(とよかず)が掛川神社(高知市)に奉納した。両刀とも、奉納時に作られたとみられる柄(つか)や鞘(さや)には、葵(あおい)の紋が刻まれている。

 会場には、三福神の掛け軸や花やチョウが描かれた蒔絵(まきえ)箱などの祝い事を演出してきた工芸品、今年の干支(えと)「辰(たつ)」にちなんだ龍図屏風(びょうぶ)も並んでいる。

 同館の水松啓太学芸員は「4振りとも、それぞれに個性が光る名刀。実際に見比べて、好みの刀を見つけてほしい」と話している。集計状況は会場とホームページで見られる。(久保俊典)

高知のニュース 高知市 催事・イベント 歴史

注目の記事

アクセスランキング

  • 24時間

  • 1週間

  • 1ヶ月