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2024.02.01 11:49

被災者「これからどうするのか」 遺族、静かに手を合わせ

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 妻由香利さんと長女珠蘭さんが地震の犠牲となった自宅兼店舗で手を合わせる楠健二さん=1日午前、石川県輪島市

 能登半島地震の被災地は1日、厳しい冷え込みの中で発生から1カ月の朝を迎えた。時が過ぎても先行きが見えず、疲労をにじませた被災者は「これからどうするのか」とため息をつく。家族を失った人は、静かに手を合わせた。いまだ安否が分からない人もおり、必死の捜索が続く。


 前日までの陽気から一転、断続的に雨や雪が降り、風が吹くと身を震わせる寒さに。石川県輪島市河井町でビルが倒壊し、住宅を兼ねた居酒屋が巻き込まれた現場では、店主楠健二さん(55)が、がれきの前にしゃがみ線香を上げていた。


 自宅にいた妻と長女が亡くなった。楠さんは「まだ昨日が1月1日みたいな気持ちで、切り替えられない。2人に毎日謝っている」と悲痛な胸の内を語った。


 大規模な火災が起きた輪島朝市。惣領和彦さん(53)の自宅は跡形もなく、陶器の食器類だけが見つかった。「残ったのはこれだけ。やりきれない気持ちだ。育った土地なので、何とか元の場所に住めるようにしてほしい」と訴えた。

(c)KYODONEWS

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