双名島（中土佐町）の伝説がアニメに　「海に沈んだ鬼」

2024.02.02 05:00

双名島（中土佐町）の伝説がアニメに　「海に沈んだ鬼」

高知新聞社

アニメ「海に沈んだ鬼」のワンシーン（日本昔ばなし協会・日本財団提供）

　中土佐(なかとさ)町(ちょう)久(く)礼(れ)の名所(めいしょ)、双(ふた)名島(なじま)にまつわる優(やさ)しい鬼(おに)の伝説(でんせつ)を題材(だいざい)にした短編(たんぺん)アニメ「海(うみ)に沈(しず)んだ鬼(おに)」が完成(かんせい)し、1月(がつ)２９日(にち)に中土佐(なかとさ)町(ちょう)役場(やくば)で披露(ひろう)されました。テレビアニメ「まんが日本(にっぽん)昔(むかし)ばなし」にたずさわったスタッフらが制作(せいさく)。作品(さくひん)のＤＶＤを受(う)け取(と)った町(ちょう)は「海(うみ)の恵(めぐ)み、災害(さいがい)がもたらすきびしさと生(い)きてきた漁師町(りょうしまち)のきずなを語(かた)りつぎたい」としています。

　海(うみ)に関(かん)する民話(みんわ)をアニメ化(か)しようと日本(にっぽん)財団(ざいだん)と一般(いっぱん)社団(しゃだん)法人(ほうじん)日本(にっぽん)昔(むかし)ばなし協会(きょうかい)が２０１８年度(ねんど)から取(と)り組(く)む「海(うみ)ノ民話(みんわ)のまちプロジェクト」の一環(いっかん)。２０２３年度末(ねんどまつ)までに６７作品(さくひん)がアニメ化(か)され、県内(けんない)では昨年(さくねん)３月(がつ)の須崎(すさき)市(し)に続(つづ)いて今(こん)作(さく)が２作(さく)目(め)となりました。

　昔(むかし)むかし、久(く)礼(れ)をあらしがおそった夜(よる)、赤鬼(あかおに)の親子(おやこ)が浜(はま)の民(たみ)を思(おも)いやり、大波(おおなみ)を止(と)めようと二(ふた)つの岩山(いわやま)を海(うみ)へ運(はこ)ぶ―という物語(ものがたり)。監督(かんとく)の沼田()心之介()さん（４３）が昨年(さくねん)７月(がつ)から町(まち)を訪(たず)ね、地元(じもと)に伝(つた)わる海(うみ)をしずめるおまじないなどを聞(き)き取(と)ってシナリオに反映(はんえい)させました。沼田()さんは「町(まち)の人(ひと)が持(も)つ鬼(おに)の親子(おやこ)のイメージをこわさないよう心(こころ)がけた。良(よ)い作品(さくひん)に仕上(しあ)がった」と話(はな)しています。

　作品(さくひん)はユーチューブで公開(こうかい)しています。

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