十和の昔野菜育った！　四万十町の昭和小児童が収穫、調理

2024.01.30 05:00

十和の昔野菜育った！　四万十町の昭和小児童が収穫、調理

高知新聞社

校庭で育てた昔野菜を収穫する昭和小学校の児童ら（四万十町の昭和小）

　四万十(しまんと)町(ちょう)十(とお)和(わ)地域(ちいき)に伝(つた)わる昔(むかし)野菜(やさい)を受(う)けつごうと、昭和(しょうわ)小学校(しょうがっこう)（四万十(しまんと)町(ちょう)昭和(しょうわ)）の２～４年生(ねんせい)１９人(にん)が２４日(か)、校内(こうない)の畑(はたけ)で育(そだ)てた大根(だいこん)やカブ、高菜(たかな)を収穫(しゅうかく)し、煮物(にもの)などに調理(ちょうり)しました。

　高知(こうち)県(けん)高(こう)南(なん)農業(のうぎょう)改良(かいりょう)普及(ふきゅう)所(じょ)によると、この３種(しゅ)は大道(おおどう)地区(ちく)の伝統(でんとう)野菜(やさい)。サイズにばらつきがあって市場(しじょう)への出荷(しゅっか)に向(む)きませんが、虫害(ちゅうがい)や病気(びょうき)に強(つよ)い野菜(やさい)です。各(かく)家庭(かてい)が菜園(さいえん)に植(う)え、自(みずか)ら採取(さいしゅ)した種(しゅ)で栽培(さいばい)をくり返(かえ)してきました。昭和(しょうわ)小(しょう)では毎年(まいとし)、これらの昔(むかし)野菜(やさい)を用(もち)いた食育(しょくいく)授業(じゅぎょう)を行(おこな)っています。

　この日(ひ)は普及(ふきゅう)所(じょ)やＪＡ高知(こうち)県(けん)北(ほく)幡(ばん)営農(えいのう)センターの指導員(しどういん)らが参加(さんか)。児童(じどう)は雪(ゆき)にうもれた校内(こうない)の畑(はたけ)で「手(て)が冷(つめ)たい」「カブが重(おも)くてなかなかぬけん」と楽(たの)しそうにさけびながら、自分(じぶん)たちが育(そだ)てた野菜(やさい)を収穫(しゅうかく)しました。

　調理室(ちょうりしつ)では大根(だいこん)の煮物(にもの)、カブの酢(す)の物(もの)、菜(な)飯(めし)などを調理(ちょうり)。４年(ねん)の安藤()煌()さんは「地域(ちいき)で受(う)けつがれた伝統(でんとう)をすごいと思(おも)った。高菜(たかな)と鶏肉(とりにく)のいため物(もの)が特(とく)に気(き)に入(い)ったので、家(いえ)でも挑戦(ちょうせん)したい」と話(はな)していました。

　育(そだ)てた野菜(やさい)の一部(いちぶ)は児童(じどう)たちが自(みずか)ら値段(ねだん)を付(つ)けて２５日(にち)、四万十(しまんと)町(ちょう)十川(とおかわ)の国道(こくどう)３８１号(ごう)沿(ぞ)いで販売(はんばい)しました。

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