2024.01.28 08:37
「高知いのちの電話」不在着信2.9万件 相談員不足で対応できず 事務局「つらさを私たちに話して、少しでも楽に」
相談員が専用の部屋で電話を受ける(高知市内)
相談電話は、NPO法人「高知いのちの電話協会」が運営。1年間の養成講座を修了し認定を受けた相談員がボランティアで1年365日、午前9時~午後9時に二つの回線で受けている。2022年度は9232件の相談を受け、23年度は11月末時点で6175件(前年同期53件減)の相談が寄せられた。
ただし、相談員が確保できないことによる「空白時間」が23年度同時点で384時間(同33時間増)。相談員が不在、あるいは1人しかいないために取れなかった電話は2万9429件となっており、橋詰益子事務局長(62)は「切羽詰まってかけた人は、自分を否定されたと思うかもしれない」と心配する。
近年は毎年10人以上が相談員に加わるが、仕事や家族の事情などで退会、休会する人もいる。現在の相談員は82人で、空白時間をなくすには100人、常時2回線で受けるには120人は必要だという。…