ブンタンの出荷盛ん　宿毛市

2024.01.29 05:00

ブンタンの出荷盛ん　宿毛市

高知新聞社

続々と運びこまれるつややかなブンタン（宿毛市のＪＡ高知県宿毛みかん選果場）

　宿毛(すくも)市(し)で特産(とくさん)のブンタンの収穫(しゅうかく)作業(さぎょう)が一番(いちばん)いそがしい時季(じき)をむかえています。ＪＡ高知(こうち)県(けん)宿毛(すくも)みかん選果場(せんかじょう)（宿毛(すくも)市(し)宿毛(すくも)）には、つややかなブンタンが続々(ぞくぞく)と運(はこ)びこまれ、色(いろ)や形(かたち)で分(わ)けたり、箱(はこ)につめたりする作業(さぎょう)が行(おこな)われています。

　宿毛(すくも)市(し)とＪＡ高知(こうち)県(けん)によると、市内(しない)のブンタン農家(のうか)は約(やく)５０戸(こ)。生産(せいさん)量(りょう)は年間(ねんかん)約(やく)２５００トンで、土佐(とさ)市(し)に次(つ)ぐ産地(さんち)となっています。温暖(おんだん)な気候(きこう)を生(い)かし、つみ取(と)らないまま年(とし)をこして熟成(じゅくせい)させる「木(き)成(な)り」が特徴(とくちょう)。完熟(かんじゅく)に近(ちか)い状態(じょうたい)で収穫(しゅうかく)されることで、あまく、まろやかな酸味(さんみ)が楽(たの)しめるといいます。

　選果場(せんかじょう)には１日(にち)１２トンが運(はこ)びこまれます。ブンタンは、水洗(みずあら)いして乾燥(かんそう)させた後(あと)、専用(せんよう)の機器(きき)で糖度(とうど)や酸度(さんど)を計測(けいそく)。その後(ご)、大(おお)きさや傷(きず)の程度(ていど)などを確認(かくにん)しながら、ていねいに箱(はこ)づめされます。

　２３日(にち)、宇(う)須々木(すすき)地区(ちく)で収穫(しゅうかく)した３トンを持(も)ちこんだ浜田()剛史()さん（４５）は「秋(あき)の雨量(うりょう)が少(すく)なかったため、あまみが凝縮(ぎょうしゅく)されておいしく実(みの)った」と笑顔(えがお)を見(み)せました。

　ＪＡ高知(こうち)県(けん)では糖度(とうど)と酸度(さんど)のバランスが取(と)れ、特(とく)に質(しつ)の高(たか)い果実(かじつ)を「だるま文旦(ぶんたん)」として首都圏(しゅとけん)などに出荷(しゅっか)しています。

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