ペットとの避難どうする？　南国市で講演と図上訓練

2024.01.24 05:00

ペットとの避難どうする？　南国市で講演と図上訓練

高知新聞社

災害時のペット対策の図上訓練をする参加者（南国市役所）

　災害(さいがい)が起(お)きた時(とき)のペットの避難(ひなん)を考(かんが)える講演(こうえん)と訓練(くんれん)が１８日(にち)、南国(なんこく)市役所(しやくしょ)で開(ひら)かれました。

　被災地(ひさいち)でペットの救援(きゅうえん)活動(かつどう)などを行(おこな)うNPO法人(ほうじん)アナイス＝東京都(とうきょうと)＝の平井()潤子()代表(だいひょう)（６３）は、避難所(ひなんじょ)にペットを受(う)け入(い)れられなかった飼(か)い主(ぬし)が地震(じしん)でこわれた自宅(じたく)に残(のこ)った例(れい)を紹介(しょうかい)。残(のこ)された犬(いぬ)がえさを探(さが)して他人(たにん)の家(いえ)に入(はい)り、排(はい)せつしたケースもあったそうです。「ペット同行(どうこう)避難(ひなん)の体制(たいせい)整備(せいび)は人(ひと)の安全(あんぜん)や環境(かんきょう)保全(ほぜん)にも重要(じゅうよう)」と話(はな)しました。

　飼(か)い主(ぬし)がどう備(そな)え行動(こうどう)するかに加(くわ)え、避難所(ひなんじょ)が人(ひと)の受(う)け入(い)れに集中(しゅうちゅう)するためにもペット対策(たいさく)を事前(じぜん)に立(た)てるよう呼(よ)びかけました。

　新潟(にいがた)県(けん)新発田(しばた)食肉(しょくにく)衛生(えいせい)検査(けんさ)センターの遠山()潤()所長(しょちょう)（６０）は、過去(かこ)の災害(さいがい)で発生(はっせい)した直後(ちょくご)から動物(どうぶつ)のための寄付(きふ)や支援(しえん)の問(と)い合(あ)わせがあったと説明(せつめい)。物資(ぶっし)の受(う)け入(い)れなどについて、行政(ぎょうせい)がルールや周知(しゅうち)方法(ほうほう)を決(き)めておくようすすめました。

　図上(ずじょう)訓練(くんれん)は、参加者(さんかしゃ)が災害(さいがい)対策(たいさく)本部(ほんぶ)や避難所(ひなんじょ)など８班(はん)に分(わ)かれて行(おこな)いました。避難所(ひなんじょ)班(はん)は「ペットと室内(しつない)同居(どうきょ)をしたい避難者(ひなんしゃ)がいる」「中型(ちゅうがた)犬(けん)が迷(まよ)いこんできた」といった課題(かだい)を受(う)け、受(う)け入(い)れられる避難所(ひなんじょ)や保護(ほご)について関係(かんけい)機関(きかん)と連絡(れんらく)を取(と)り合(あ)いました。参加者(さんかしゃ)は「各(かく)機関(きかん)が担(にな)う役割(やくわり)が分(わ)からず、情報(じょうほう)共有(きょうゆう)がスムーズにいかなかった」などと反省点(はんせいてん)を話(はな)していました。

特集読もっか読もっかニュース