高知市・愛宕中で避難所開設訓練　阪神大震災から29年

2024.01.19 05:00

高知市・愛宕中で避難所開設訓練　阪神大震災から29年

高知新聞社

避難所の受付で住民に名前を書いてもらう生徒ら（高知市相模町の愛宕中学校）

　阪神(はんしん)大(だい)震災(しんさい)から２９年(ねん)となった１７日(にち)、高知(こうち)市(し)の愛宕(あたご)中学校(ちゅうがっこう)で避難所(ひなんじょ)開設(かいせつ)の訓練(くんれん)などが行(おこな)われ、生徒会(せいとかい)のメンバーと住民(じゅうみん)らがいざという時(とき)の流(なが)れを確認(かくにん)し合(あ)いました。
　
　江(え)ノ口(のくち)小学校(しょうがっこう)区(く)防災(ぼうさい)連合会(れんごうかい)の主催(しゅさい)で、生徒会(せいとかい)の１１人(にん)と住民(じゅうみん)７０人(にん)が参加(さんか)。連合会(れんごうかい)の賀田()義幸()会長(かいちょう)（７０）によると、能登(のと)半島(はんとう)地震(じしん)を受(う)けて昨年(さくねん)の倍以上(ばいいじょう)に増(ふ)えました。

　生徒(せいと)は、避難者(ひなんしゃ)の受(う)け入(い)れ前(まえ)に体育館(たいいくかん)の天井(てんじょう)や窓(まど)ガラスの安全(あんぜん)を目(め)で見(み)て確認(かくにん)。連合(れんごう)会(かい)メンバーが「ガス臭(しゅう)がしないかなど嗅覚(きゅうかく)も使(つか)って」と助言(じょげん)しました。床(ゆか)に通路(つうろ)用(よう)のシートをしき、小学校(しょうがっこう)区(く)ごとや、配慮(はいりょ)が必要(ひつよう)な人(ひと)らのスペースを確保(かくほ)。受付(うけつけ)や簡易(かんい)トイレも手際(てぎわ)よく設(もう)けました。防災(ぼうさい)行政(ぎょうせい)無線(むせん)で高知(こうち)市(し)の災害(さいがい)対策(たいさく)本部(ほんぶ)に避難(ひなん)者(しゃ)数(すう)と医療(いりょう)機関(きかん)などへ移動(いどう)が必要(ひつよう)な人数(にんずう)を伝(つた)えました。

　生徒(せいと)会長(かいちょう)の２年(ねん)、土居()康人()さん（１４）は「南海(なんかい)トラフ地震(じしん)の被害(ひがい)を減(へ)らすために、家具(かぐ)の固定(こてい)や避難(ひなん)経路(けいろ)の確認(かくにん)を地域(ちいき)に呼(よ)びかけていきたい」。賀田()会長(かいちょう)は「今後(こんご)は避難所(ひなんじょ)に長期(ちょうき)滞在(たいざい)せざるを得(え)ない状況(じょうきょう)も考(かんが)えて具体(ぐたい)的(てき)な対策(たいさく)と訓練(くんれん)をしたい」と話(はな)していました。

　愛宕(あたご)中(ちゅう)の生徒(せいと)約(やく)４６０人(にん)は避難所(ひなんじょ)開設(かいせつ)の訓練(くんれん)の前(まえ)に、避難(ひなん)訓練(くんれん)も行(おこな)いました。

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