「ユズの皮入りスープ飲んでね」　高知市の土佐山学舎３年生が開発

2024.01.22 05:00

「ユズの皮入りスープ飲んでね」　高知市の土佐山学舎３年生が開発

高知新聞社

柚子胡椒若布スープを商品開発した土佐山学舎の３年生ら（高知市土佐山桑尾）

　高知(こうち)市(し)の土佐山(とさやま)学(がく)舎(しゃ)３年(ねん)の１５人(にん)が地元(じもと)特産(とくさん)のユズの皮(かわ)を使(つか)ったスープの開発(かいはつ)を手(て)がけ、高知(こうち)市(し)の企業(きぎょう)が販売(はんばい)を始(はじ)めました。「柚子(ゆず)胡椒(こしょう)若布(わかめ)スープ」。児童(じどう)は「やみつきになるおいしさ。全国(ぜんこく)の人(ひと)に飲(の)んでもらって土佐(とさ)山(やま)を知(し)ってほしい」とアピールしています。

　３年生(ねんせい)は２０２３年度(ねんど)、地元(じもと)のユズがどんな商品(しょうひん)に加工(かこう)されているかなどを調(しら)べました。保護者(ほごしゃ)に「泉(いず)利(り)昆布(こんぶ)海産(かいさん)」（高知(こうち)市(し)東城山町(ひがしじょうやまちょう)）の泉谷()伸司()社長(しゃちょう)がいることから、食育(しょくいく)の授業(じゅぎょう)も行(おこな)いました。

　学習(がくしゅう)する中(なか)で、児童(じどう)は「自分(じぶん)たちも商品(しょうひん)を作(つく)りたい」と声(こえ)を上(あ)げました。相談(そうだん)を受(う)けた泉谷()社長(しゃちょう)は、捨(す)てられていた土佐(とさ)山(やま)産(さん)ユズの皮(かわ)をつぶとパウダーにした商品(しょうひん)があると知(し)り、自分(じぶん)の会社(かいしゃ)のワカメスープに配合(はいごう)することを提案(ていあん)しました。

　児童(じどう)は試作(しさく)をくり返(かえ)し、ほのかにユズの香(かお)りが楽(たの)しめる優(やさ)しい味(あじ)に仕上(しあ)げました。直販(ちょくはん)所(じょ)「とさのさと」（高知(こうち)市(し)北(きた)御座(ござ)）で試飲(しいん)販売(はんばい)すると「おいしい」と喜(よろこ)ばれ、１００個(こ)を売(う)り切(き)りました。

　児童(じどう)は「ＳＤＧｓにつながる」「お湯(ゆ)を入(い)れるだけで簡単(かんたん)に作(つく)れるよ」とＰＲしています。

　商品(しょうひん)（３６グラム入(い)り）は９～１２食分(しょくぶん)で、県内(けんない)スーパーで４００円(えん)程度(ていど)で販売(はんばい)中(ちゅう)。泉谷()社長(しゃちょう)は売(う)り上(あ)げ１個(こ)につき２円(えん)を土佐山(とさやま)学(がく)舎(しゃ)に寄付(きふ)するそうです。

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