ジュニア消防団が放水に初挑戦　中土佐町で出初め式

2024.01.18 05:00

ジュニア消防団が放水に初挑戦　中土佐町で出初め式

高知新聞社

放水訓練に初挑戦した中土佐町ジュニア消防団のメンバー（中土佐町の久礼港）

　中土佐(なかとさ)町(ちょう)の小(しょう)中学生(ちゅうがくせい)でつくるジュニア消防団(しょうぼうだん)のメンバーが１４日(か)、中土佐(なかとさ)町(ちょう)久(く)礼(れ)での消防団(しょうぼうだん)出初(でぞ)め式(しき)で、放水(ほうすい)訓練(くんれん)に初挑戦(はつちょうせん)しました。活動(かつどう)服(ふく)をぱりっと着(き)た小(ちい)さな団員(だんいん)は、海(うみ)に向(む)かってしっかりホースを構(かま)え、たのもしい姿(すがた)を見(み)せました。

　高知(こうち)県(けん)によると、県内(けんない)の消防団(しょうぼうだん)員(いん)数(すう)は昨年(さくねん)４月(がつ)時点(じてん)で７４３１人(にん)。２０１５年(ねん)より８２５人(にん)少(すく)なく、平均(へいきん)年齢(ねんれい)は全国(ぜんこく)を約(やく)３歳(さい)上回(うわまわ)る４６．９歳(さい)。県内(けんない)では将来(しょうらい)の担(にな)い手(て)を確保(かくほ)しようと、９市町(しちょう)で２２の少年(しょうねん)消防(しょうぼう)クラブが活動(かつどう)しています。

　中土佐(なかとさ)町(ちょう)では２０２１年(ねん)７月(がつ)、久(く)礼(れ)、上ノ(かみの)加(か)江(え)、大野見(おおのみ)の小学生(しょうがくせい)１３人(にん)で発足(ほっそく)。中土佐(なかとさ)町(ちょう)の担当者(たんとうしゃ)は「防災(ぼうさい)教育(きょういく)を受(う)けている子(こ)どもたちが、実(じつ)は一番(いちばん)防災(ぼうさい)にくわしい」といい、メンバーはコロナ下(か)でも、消防署(しょうぼうしょ)や自衛隊(じえいたい)の施設(しせつ)を視察(しさつ)するなど地道(じみち)に活動(かつどう)。視察(しさつ)旅行(りょこう)で「内面(ないめん)が成長(せいちょう)した」などと保護者(ほごしゃ)にも好評(こうひょう)で、２０２３年(ねん)は２１人(にん)に増(ふ)え、川(かわ)での着衣(ちゃくい)水泳(すいえい)など本格(ほんかく)的(てき)な訓練(くんれん)も始(はじ)めました。

　この日(ひ)は最年長(さいねんちょう)の久(く)礼(れ)中(ちゅう)２年(ねん)、浜()吉()稜()さん（１４）が池田()洋光()町長(ちょうちょう)に「放水(ほうすい)訓練(くんれん)を始(はじ)めます」と敬礼(けいれい)。サイレンの合図(あいず)で大人(おとな)の消防団(しょうぼうだん)員(いん)たちが赤(あか)、青(あお)、黄(き)のカラー放水(ほうすい)を始(はじ)めるのに合(あ)わせ、ジュニア団員(だんいん)も放水(ほうすい)。水(みず)の勢(いきお)いに緊張(きんちょう)しながらも、高幡(こうばん)消防(しょうぼう)組合(くみあい)の署員(しょいん)らのサポートでホースをがっちり操(あやつ)りました。

　将来(しょうらい)の夢(ゆめ)が消防士(しょうぼうし)という久(く)礼(れ)小(しょう)４年(ねん)、杉本()汐()宇()さん（９）は「ホースに引(ひ)っ張(ぱ)られそうになったけど、ふんばった。もっと訓練(くんれん)したい」と笑顔(えがお)。町(ちょう)危機(きき)管理(かんり)室(しつ)は「能登(のと)半島(はんとう)地震(じしん)のように町(ちょう)でも集落(しゅうらく)の孤立(こりつ)が起(お)きる可能(かのう)性(せい)が高(たか)い。子(こ)どもたちに大人(おとな)が学(まな)びながら、地域(ちいき)の防災力(ぼうさいりょく)を上(あ)げていきたい」と期待(きたい)しています。

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