１年の平穏を炎に祈る　高知県東洋町で「さぎっちょさん」

2024.01.16 08:33

１年の平穏を炎に祈る　高知県東洋町で「さぎっちょさん」

高知新聞社

住民らが無病息災を祈った左義長（東洋町の白浜海岸）

　正月飾りなどを燃やす左義長が１５日、東洋町の白浜海岸で行われ、燃えさかる炎に住民らが一年の平穏と健康を祈った。

　同町では「さぎっちょさん」の名で親しまれている恒例行事。地区の担い手減少などで今年は白浜東、白浜西を統合した白浜と、甲浦東・西・中町の２地区に分かれ、竹やササを組んだ高さ約２０メートルの「ヤマ」２基を砂浜に建てた。

　午前６時。甲浦東・西・中町地区のヤマには約１５０人の住民や町外客が集まり、「ヤマ焼くぞー！」の合図で点火。住民らは空に向かって勢いよく上がる炎を見つめ、「能登半島地震の被災者に早く平穏が訪れますように」「今年も健康で過ごせますように」と祈った。

　白浜地区は午後５時に点火。ばちばちっと音を立てて燃えるヤマを多くの住民らが囲み、それぞれの願いを託した。（板垣篤志）

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