2024.01.11 08:33
アシカのコエル神戸へ 桂浜水族館からお引っ越し 人工保育で立派に育ち
桂浜水族館から引っ越したアシカのコエル(高知市浦戸の同水族館)
コエルは2021年6月に父ケイタ(11)と母エル(7)の間に生まれた雌。7時間もの難産で生まれたことでエルが衰弱して育児ができなくなったため、飼育員が家に連れて帰り、交代で犬用の粉ミルクを飲ませるなど献身的に世話をした。
水槽を元気に泳げるようになったコエルは、愛嬌(あいきょう)たっぷりのしぐさが人気を呼び、水族館のアイドル的存在に。繁殖に向けて群れでの生活経験を積むため、神戸に移ることになり、年明けの記念撮影イベントではファンが行列をつくり、別れを惜しんだという。
この日、コエルはプールから飼育員の誘導でスムーズにケージの中へ。そのまま車に乗せられ、飼育員らが「バイバイ」と声を掛けながら手を振った。飼育員の丸野貴也さん(29)は「水族館から送り出せるまで成長してくれたので、寂しい気持ちは1%もないです」と笑顔だった。(相良平蔵)