2024.01.01 16:00
三原どぶろく新時代へ 特区認定20年 秘伝の酒、後世に
村のどぶろく生産者5人。新工場にはいつも笑顔があふれている(三原村宮ノ川の土佐三原どぶろく)
標高120メートルの高原台地に田畑が広がる高知県三原村。寒暖差のある風土と澄んだ水がうまみの詰まったコメを育んできた。それを原料とするどぶろくは、村の家々で古くから造られ、ひっそりたしなまれてきた秘伝の酒。地域の歴史に着目し、地域おこしにつなげようと、国の構造改革特区「濁酒(どぶろく)特区」の認定を受けて20年目を迎えた。昨年、生産者でつくる合同会社の新工場が稼働し、それぞれ手がけてきたどぶろく生産を一元化。伝統の酒造りは、新時代を迎えている。
もろみの風味や食感を楽しめるどぶろく(三原村下長谷)