2023.12.28 08:33
帰ってきた! 飲んべえたち―そら歳晩はアレよ(5)
何を話しても大笑いする忘年会帰りのお姉さま方(高知市追手筋1丁目=森本敦士撮影)
某日午後10時。高知市の繁華街で快哉(かいさい)を叫ぶのは、職場の忘年会帰りというお姉さま方。いやはや、すっかりできあがっていらっしゃる。
忘年会、どうでした?
「久しぶりにばか騒ぎできて、めっちゃ楽しかった! 良い会社です~!」
大声で笑う。こちらまで気分が良くなる。
新型コロナウイルスの「5類」移行後、初めて迎える年の瀬。12月は週末ごとに、元気な飲んべえたちが夜のお街に姿を見せている。
居酒屋前で一本締めをしていた男性は、赤ら顔で「毎日忘年会だよ」と声を張る。毎年12月にプレゼント交換を楽しむという、ご婦人7人組も「今年はにぎやか。去年までと全然違う」。
十数人からなる団体の通称「ボス」も、「普段は会話ができん人と会話ができる。やっぱり忘年会は大事よ」と滑らか。「もう、2次会行かにゃ」。部下と腕を組み、ふらふらと次の酒席に向かった。
どこからか笑い声、歌声、拍手が聞こえる。土佐の酔っぱらいが千鳥足で進む。平時が戻ったありがたさが、身に染みる。(河本真澄)