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2023.12.27 08:33

復活のイチゴ、収穫中―そら歳晩はアレよ(4)

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真っ赤なイチゴを収穫する小松謙太郎さん(佐川町黒原=河本真澄撮影)

真っ赤なイチゴを収穫する小松謙太郎さん(佐川町黒原=河本真澄撮影)

 高知県西部を中心に雪が舞った12月某日。佐川町黒原の真新しいハウスで、イチゴ農家の小松謙太郎さん(40)が真っ赤な「ゆめのか」を摘んでいた。腰を折り、大粒を手早く摘んでは、手にした木箱にそっと置いていく。「出来は例年並み。何より、いつも通り収穫できることに安心してます」。ホッとした表情で作業が続く。

 昨年12月23日、県内は記録的大雪に見舞われた。同町のイチゴハウスは雪の重みで次々と倒壊。小松さんは「ハウスに入ると、イチゴが雪に覆われてた。凍らんうちにと取ったけど、解けた後につぶれた実が出てきて心苦しかった」。

 行政の補助に加え、町内や土佐清水市の有志の寄付もあり、今年7月に再建。イチゴは無事に実を付けた。

 来年5月末まで、中腰での収穫作業が続く。一日が終わると、腰がバキバキになることも。それでも、「今年のイチゴには感謝の気持ちが詰まってる。無事に届けられるよう、これから取りまくりますよ」と笑顔が出る。

 寒さの中、時間をかけてゆっくりと甘みを増していく。「何も付けんと、そのまま丸かじりするのがお勧めです」(相良平蔵)

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