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2023.12.25 08:43

クリスマスなのに、なぜウナギ店が人気?―そら歳晩はアレよ(2)

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つやつやと光る鶏の煮付け。店員が準備に追われた(高知市の北浜敏商店=森本敦士撮影)

つやつやと光る鶏の煮付け。店員が準備に追われた(高知市の北浜敏商店=森本敦士撮影)

 24日の正午すぎ。高知市元町のウナギ店から、香ばしい香りが漂ってきた。入れ代わり立ち代わり、客が訪れている。クリスマスと言えばチキンでしょうに、なぜ?

 創業84年の北浜敏商店。普段はかば焼きや白焼きが並ぶが、「クリスマスはチキン屋さんみたいになる」と店員の木戸真耶さん(40)は笑う。

 1番人気は、鶏の足をしょうゆダレで煮込んだ「煮付け」。ウナギのタレ付き。普段出るのは「5~10本ぐらい」だが、毎年のこの時期は1日200本以上が売れるそうだ。木戸さんは「いつもより3時間早く来て、ずっと煮付けの準備です」。ウナギのかば焼きもついでに買ってくれるかもと、いつもより多めに用意したが「全然売れてません」と苦笑する。

 店ではほかに、クリスマス限定という予約販売の丸焼きがごろんと並ぶ。蒸されて、じっくりオーブンで焼き上げられた2キロの鶏が、引き取り客を待っている。

 煮付けを4本買った女性(66)は「去年のクリスマスにウナギを買いに来て、鶏がおいしそうだったから1年越しで。ご飯、みそ汁と一緒に食べようかな」とにっこり。

 和風のクリスマス、粋ですねえ。(相良平蔵)

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