中高生が防災の「先生」に　高知市の久重小

2023.12.25 05:00

中高生が防災の「先生」に　高知市の久重小

高知新聞社

子どもたちが受付役などを務めた避難所開設訓練（高知市の久重小学校）

　地域(ちいき)の防災(ぼうさい)意識(いしき)を高(たか)めるイベントが１７日(にち)、高知(こうち)市(し)久(く)礼(れ)野(の)の久(きゅう)重(じゅう)小学校(しょうがっこう)で約(やく)１５０人(にん)が参加(さんか)して行(おこな)われました。地元(じもと)の中高生(ちゅうこうせい)らが日頃(ひごろ)の活動(かつどう)を通(つう)じて身(み)につけた防災(ぼうさい)知識(ちしき)を地域(ちいき)の小学生(しょうがくせい)や大人(おとな)たちに伝(つた)えました。

　久(きゅう)重(じゅう)地区(ちく)では２０１８年(ねん)、小(しょう)中学生(ちゅうがくせい)を中心(ちゅうしん)に地域(ちいき)づくりに貢献(こうけん)するグループが発足(ほっそく)。今年(ことし)４月(がつ)には高校生(こうこうせい)が若者(わかもの)の地域(ちいき)おこしグループを立(た)ち上(あ)げました。活動(かつどう)に関(かか)わる子(こ)どもたちは地域(ちいき)の防災(ぼうさい)計画(けいかく)を決(き)める役員会(やくいんかい)などにも出席(しゅっせき)してアイデアを出(だ)していて、今回(こんかい)「先生(せんせい)役(やく)」を務(つと)めることになりました。

　この日(ひ)は、中高生(ちゅうこうせい)１４人(にん)が段(だん)ボールベッドの組(く)み立(た)てやマンホールトイレの設営(せつえい)の仕方(しかた)を小学生(しょうがくせい)らに伝授(でんじゅ)。災害(さいがい)の時(とき)に幼(おさな)い子(こ)どもたちがあめ玉(だま)やラムネなどで気持(きも)ちを落(お)ち着(つ)かせるための「防災(ぼうさい)お菓子(かし)ポーチ」の作(つく)り方(かた)も教(おし)えました。

　避難所(ひなんじょ)を開設(かいせつ)する訓練(くんれん)では、中高生(ちゅうこうせい)を見習(みなら)って小学(しょうがく)６年生(ねんせい)が運営(うんえい)責任者(せきにんしゃ)となり、住民(じゅうみん)を誘導(ゆうどう)。「どこの地域(ちいき)に住(す)んでますか」と懸命(けんめい)に声(こえ)をかけ、災害(さいがい)対策(たいさく)本部(ほんぶ)に無線(むせん)でけが人(にん)の情報(じょうほう)を伝(つた)えるなどしました。

　訓練(くんれん)を見守(みまも)った久(きゅう)重(じゅう)自主(じしゅ)防災(ぼうさい)連合会(れんごうかい)の二川()益()行()会長(かいちょう)（７３）は「高齢(こうれい)化(か)が深刻(しんこく)な中(なか)、若者(わかもの)が先生(せんせい)役(やく)になってくれるのはたのもしい」。久(きゅう)重(じゅう)小(しょう)の卒業生(そつぎょうせい)で愛宕(あたご)中(ちゅう)１年(ねん)の今()久保()陽香()さん（１２）と有賀()美鈴()さん（１２）は「防災(ぼうさい)の基盤(きばん)は人(ひと)のつながりだと思(おも)うから、これからも地域(ちいき)や後輩(こうはい)たちと関(かか)わりを持(も)っていきたい」と話(はな)していました。

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