2023.12.11 03:20
「ダークパターン」で被害46% 勝手に定期購入、泣き寝入りも
ネット上で増加するダークパターンの例
消費者を混乱させ、不利な決定をするように仕組んだウェブやアプリのデザイン「ダークパターン」に関して、被害に遭った経験がある人の割合が46・1%に上ったことが、ウェブデザインなどを手がける「コンセント」(東京)のインターネット調査で分かった。消費者が泣き寝入りを余儀なくされるケースも多く、同社は注意を呼びかけている。
ダークパターンでは、ネット通販で注文した商品が勝手に定期購入になっていたり、「残りわずか」などと事実と異なる表示で購入を急がせたりといった手法がある。
同社が2023年8月にネットで18~69歳の799人から回答を得た調査では、「ダークパターンに引っかかったことがあるか」との問いに「ある」と答えた人は全体の46・1%に上った。
ダークパターンを七つに分類し、経験の有無を尋ねたところ、最多は「商品を閲覧したいだけなのに会員登録を求められた」で46・3%。「重要なことが小さな文字で書かれている」が43・9%、「退会、解約に手間や時間がかかる」が40・3%と続いた。「定期購入なのに1回だけのように表示されている」は29・2%だった。