2023.11.14 15:54
旧ユーゴ出身者の楽団が来日公演 「バルカン」、民族対立乗り越え
演奏中のバルカン室内管弦楽団メンバー=2022年10月、ローマ(同管弦楽団提供・共同)
1990年代に凄惨な民族紛争が起きた旧ユーゴスラビア出身の演奏家でつくる「バルカン室内管弦楽団」が27日と29日、長野と東京で来日公演「ワールドピースコンサート」を開く。かつて敵対したセルビア人やアルバニア人らの奏者が民族対立を乗り越えてハーモニーを奏で、共存共栄の尊さを聴衆に伝える。
楽団は2007年、長野県出身の指揮者柳沢寿男さん(52)が設立した。これまでにウィーン、ニューヨーク、東京など世界各国の都市でコンサートを開いてきた。
今回の公演では日本の演奏家を交えてロシアの作曲家リムスキーコルサコフの交響組曲「シェエラザード」を披露する。