2023.11.14 08:00
小社会 暖冬予想
高知市は初めて10度を下回り、6・8度。日中の最高気温も12月上旬並みの15・9度にとどまった。つい先日まで25度以上の夏日が観測されていたのに、一気に冬が訪れた気分だ。
ただこの寒さは一時的らしい。気象庁によると、南米ペルー沖の海面水温が高くなる「エルニーニョ現象」が来春にかけ続く可能性が高いという。その影響などで気温は1月にかけ「北日本では平年並みか高く、東・西日本と沖縄・奄美では高い」。要するに暖冬が見込まれる。
寒くないのはありがたいが、それも程度があろう。東北などでクマに人が襲われる被害が相次いでいる。専門家は「暖冬で冬眠できないクマが増える恐れがある」。この寒さで冬ごもりに入ってくれるとよいが。
今季は他にも問題がある。インフルエンザが早くも流行中で、新型コロナも油断できない。例年以上に感染症に注意が要る。加えていま、せき止め薬や去痰(きょたん)薬が供給不足に陥っていると聞けば、なおのこと気をつけたい。
先日、庭にキャベツの苗をたくさん植えた。こちらも暖冬になると悩ましい。強敵の青虫が長く暴れ、穴だらけにする。昨シーズンは12月の大雪で駄目になった。やはり願わくはそこそこ寒くて穏やかな冬である。