ツルよ飛んで来い！　四万十市・東中筋小児童が模型設置

2023.11.08 05:00

ツルよ飛んで来い！　四万十市・東中筋小児童が模型設置

高知新聞社

ナベヅルの絵をかいた平面デコイを設置する東中筋小の児童ら（四万十市江ノ村）

　四万十(しまんと)市(し)内(ない)で１０月(がつ)２７日(にち)、ツルの生態(せいたい)を学(まな)ぶ体験(たいけん)学習(がくしゅう)会(かい)が開(ひら)かれ、東(ひがし)中筋(なかすじ)小学校(しょうがっこう)５、６年生(ねんせい)の１０人(にん)がツルを呼(よ)び寄(よ)せるための模型(もけい)（デコイ）を設置(せっち)しました。

　ナベヅルやマナヅルが四万十(しまんと)市内(しない)で冬(ふゆ)を過(す)ごせるよう、ねぐらの整備(せいび)を進(すす)める「四万十(しまんと)つるの里(さと)づくりの会(かい)」（佐伯()達雄()会長(かいちょう)）と国土(こくど)交通省(こうつうしょう)中村(なかむら)河川(かせん)国道(こくどう)事務(じむ)所(しょ)が毎年(まいとし)開(ひら)いています。四万十(しまんと)つるの里(さと)づくりの会(かい)によると２０２２年度(ねんど)、３年(ねん)ぶりに２羽(わ)のナベヅルが四万十(しまんと)市内(しない)で越冬(えっとう)したそうです。

　四万十(しまんと)市(し)江ノ村(えのむら)の田(た)んぼに整備(せいび)されたねぐらで、「仲間(なかま)がいるんじゃないかと思(おも)ってツルがおりてくる」などとデコイの効果(こうか)について説明(せつめい)を受(う)けた後(あと)、くいを打(う)ちこんで立体(りったい)のデコイ４個(こ)を固定(こてい)。今年(ことし)は初(はじ)めての試(こころ)みとして、ツルの形(かたち)に切(き)りぬいた木(き)の板(いた)に、児童(じどう)らが絵(え)をかいた平面(へいめん)のデコイ４個(こ)も設置(せっち)しました。

　四万十(しまんと)つるの里(さと)づくりの会(かい)によると、平面(へいめん)のデコイを設置(せっち)するための費用(ひよう)は立体(りったい)に比(くら)べて約(やく)１５分(ぶん)の１と安(やす)く、長崎(ながさき)県(けん)などでツルが飛(と)んで来(き)た実績(じっせき)があるといいます。

　５年(ねん)の岡本()晟()大()さん（１０）は「たくさん、１００羽(わ)以上(いじょう)飛(と)んで来(き)てほしい」と期待(きたい)していました。

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