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2023.11.07 08:56

「らんまん」慈しんだ演奏会 作曲家の阿部海太郎「地元奏者と作り上げた」 高知市で「牧野富太郎ボタニカルオーケストラコンサート」

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「たくさんの楽器のルーツと音色を伝えるような音楽図鑑を作るような気持ちで作曲しました」と話す阿部海太郎さん(高知市の県民文化ホール=楠瀬健太撮影)

「たくさんの楽器のルーツと音色を伝えるような音楽図鑑を作るような気持ちで作曲しました」と話す阿部海太郎さん(高知市の県民文化ホール=楠瀬健太撮影)

 「プロのオーケストラではなく、アマチュアである高知交響楽団の奏者たちと一緒に音楽を作り上げたことがうれしかったですね」

 演奏会を終えた作曲家の阿部海太郎が話す。高知市の県民文化ホールで「牧野富太郎ボタニカルオーケストラコンサート」が10月29日に行われ、朝ドラ「らんまん」の劇中音楽が高知交響楽団や高知香南ジュニアオーケストラのメンバーらによって演奏された。自らもアコーディオンを弾くなど舞台にも登場した。

 「東京のスタジオでのレコーディング時の楽器編成とほぼ同じというぜいたくさでした。楽曲によっては管楽器も増えて、そのためのパート譜を書き足したほどです」

 阿部は「らんまん」のために約90曲を作曲した。「万太郎」や「寿恵子」をイメージした人物のテーマ、そして「バイカオウレン」「ヤマトグサ」「スエコザサ」といった週タイトルともなった植物をイメージした音楽だ。

 そうした音楽の作曲やスタジオ録音とともに、今回の演奏会の準備を今年6月ごろから進めてきた。

 「ギタリストの山下俊輔君から提案があって、最初は10人編成ぐらいでやろうかと考えていたのですが、できるだけオリジナルの状態で届けたいということになったんです」

 演奏を託される高知交響楽団のメンバーたちには期待とともに不安もあって、早く楽譜が欲しいという催促もあった。

 「だけど僕には最初から勝算があったんです。僕の音楽に技術的な難しさはない。それよりも、演奏をしたいという強い気持ちがあって、自分自身のメロディーを追究しながら、それをアンサンブルとして楽しんでいけるか。完璧な演奏ができるプロよりも、むしろアマチュアのほうが良くなることや思いがけない発見も多いんです」

 そうして演奏された「らんまん」の劇中音楽の数々。あの心を震わせた場面で流れた音楽が目の前のオーケストラによって奏でられた。聴いている人たちは名場面を思い出しながら、感動を残して終わったドラマを慈しむ音楽空間を共有した。

 「集中した一体感のある演奏で、素晴らしい本番になりました。お客さんも演奏会の良い雰囲気をつくってくれた。ドラマの劇中音楽を地元オーケストラのメンバーたちとともに演奏するという新しい形の音楽に、みんなが立ち会った。そんな時間になったのではないでしょうか」(竹内 一)

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