2023.11.03 08:35
八代農村歌舞伎、稽古に熱 11/5本番 10年ぶりに子どもも出演 高知県いの町
本番に向け、稽古に熱が入る子どもたち(いの町枝川の八代八幡宮)
同地区の農村歌舞伎は、芝居好きな八幡様に奉納するために始まったとされ、毎年11月5日の神祭に合わせて上演。 今年は少子化などの影響で中断していた子ども単独での歌舞伎も10年ぶりに復活。メンバーは10月に入って稽古を始めた。
本番1週間前の夜、舞台を回転させる「皿回し式」の上に大道具、花道などに垂れ幕や照明を設置。「もっと元気に!」「しっかり役になりきらんと!」とOBらの叱咤(しった)を受け、出演メンバーは動きやせりふを確認。義太夫の語りと三味線も入れ、特に終盤の見せ場などを入念にチェックしている。
本番まで残り2日。団長の水田敦也さん(30)は「地元感たっぷりの歌舞伎。声出しも解禁なので、たくさん『いいぞー』の声援を送ってほしい」。子どものリーダー、水田結士君(11)は「役になりきるぞという気持ち。頑張る姿を見せたい」と気合十分だ。
当日は地元野菜を煮込んだおでんなどを販売。子ども歌舞伎は午後6時、大人の歌舞伎は同8時開始予定。入場無料。問い合わせは町観光協会(088・893・1211)へ。(谷川剛章)