「牛は温かい」　奈半利町・奈半利小児童が土佐あかうしとふれ合う

2023.11.03 05:00

「牛は温かい」　奈半利町・奈半利小児童が土佐あかうしとふれ合う　

高知新聞社

生後６カ月の子牛とふれ合う児童ら（奈半利町丙）

　奈半利(なはり)町(ちょう)の米(よね)ケ岡(がおか)地区(ちく)で１０月(がつ)２０日(か)、奈半利(なはり)小学校(しょうがっこう)の５年生(ねんせい)１８人(にん)が土佐(とさ)あかうしとふれ合(あ)い、聴診器(ちょうしんき)で心臓(しんぞう)の音(おと)を聞(き)くなどして命(いのち)の尊(とうと)さを学(まな)びました。

　奈半利(なはり)町(ちょう)では牛(うし)、豚(ぶた)、鶏(にわとり)の四(よっ)つの畜産(ちくさん)農家(のうか)で奈半利(なはり)町(ちょう)畜産(ちくさん)組合(くみあい)をつくっています。児童(じどう)は授業(じゅぎょう)で農家(のうか)らから飼育(しいく)の様子(ようす)を学(まな)んでいます。今回(こんかい)は事前(じぜん)に、あかうしが手(て)に入(はい)りにくく人気(にんき)が高(たか)いことや、高知(こうち)県内(けんない)の２４１３頭(とう)のうち芸西(げいせい)村(むら)から東(ひがし)で４７３頭(とう)が飼育(しいく)されていると教(おそ)わりました。

　この日(ひ)は「ンモー」と低(ひく)い鳴(な)き声(ごえ)を上(あ)げるオスの「貢(みつぐ)南川(みなかわ)」とメスの「ささみ」＝いずれも生後(せいご)６カ月(かげつ)＝におそるおそる近寄(ちかよ)り、さわって体温(たいおん)を確(たし)かめました。「体(からだ)は牧草(ぼくそう)のにおいがする」「毛(け)がふわふわ。温(あたた)かい」などと命(いのち)の重(おも)みを知(し)った様子(ようす)でした。

　松平()湊()人()さん（１０）は「心臓(しんぞう)の鼓動(こどう)の速(はや)さが印象(いんしょう)に残(のこ)った。かわいい牛(うし)を食(た)べていると思(おも)うとかわいそうな気持(きも)ちにもなる。食(た)べる時(とき)は感謝(かんしゃ)をこめて食(た)べたい」と話(はな)していました。

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