2023.10.20 03:53
邦人、韓国人ら８３人輸送 空自機、２１日未明に羽田到着
イスラエル・エルサレム、テルアビブ、ヨルダン川西岸、ガザ地区、レバノン、シリア
防衛省は２０日、イスラエルからの邦人退避のため派遣した航空自衛隊のＫＣ７６７空中給油輸送機が日本時間の同日未明、邦人や韓国人ら計８３人を、イスラエルのテルアビブから隣国ヨルダンまで運んだと明らかにした。全員がこの機体で経由地を経て、２１日未明に羽田空港に到着する見通し。木原稔防衛相は２０日午前の記者会見で、ヨルダンから羽田に向け移動中と明らかにし「確実に送り届ける」と述べた。
防衛省は、イスラエルからの退避のため、空自のＫＣ７６７が１機とＣ２輸送機２機をヨルダンとアフリカ東部ジブチに送っていた。２機のＣ２は今後の輸送活動に備えるため、両国で待機を続ける。
防衛省によると、８３人は日本人６０人と外国籍の家族４人、韓国人１８人と外国籍の家族１人。
イスラエルの空港では１９日夕、日本政府が用意したカウンターの前に自衛隊機への搭乗希望者が続々と集まった。５歳と３歳の息子２人と退避するという女性（３８）は「小さな子どもを抱えて不安な中、乗り換えずに日本へ帰れるのは非常にありがたい」と話した。
