2023.10.14 08:39
「つーちゃん、五輪決定おめでとう!」 帰高のレスリング世界女王・桜井つぐみ選手を後輩らが出迎え
出迎えた高知レスリングクラブの後輩らと一緒に笑顔で記念撮影する桜井つぐみ選手 (高知龍馬空港=森本敦士撮影)
来年のパリ五輪レスリング女子57キロ級で日本代表の座を勝ち取った、香南市出身の桜井つぐみ選手(22)=育英大、高知南高出=が13日夜、帰高した。五輪切符を手中にした世界選手権のほか杭州アジア大会も制しての凱旋(がいせん)。高知龍馬空港で出迎えた高知レスリングクラブの後輩らから「おめでとう」「感動をありがとう」などと熱烈な祝福を受けた。桜井選手は「五輪も勝てるように頑張る」と笑顔を見せた。
妹のつきのさんから花束を贈られ、リラックスした表情を見せる桜井つぐみ選手
真っ赤な日の丸ジャージーを着た桜井選手が高知龍馬空港ロビーに姿を見せると、高知レスリングクラブの後輩や友人、県協会関係者らが手作りのうちわやのぼりを手に、「つーちゃん、おめでとう!」。妹のつきのさん(11)=野市小6年=らから花束を贈られた桜井選手は「負けそうだったアジア大会を勝ち切ったのは自信につながる。古里の応援がすごく力になりました」と満面の笑みで応えた。
「実家が送ってくれる高知の魚肉がパワーの源なんです」と強さの〝秘訣(ひけつ)〟も明かし、「どの国の選手も自分を倒しに来るので、研究されても勝てるように頑張る」と力を込めた。
同クラブの後輩で、今夏の全国高校総体男子60キロ級準優勝の下田瑛太選手(17)=国際高=は「日の丸姿がかっこいい。夢と思っていた世界や五輪が身近に感じる」と、刺激を受けた様子。父親で同クラブ代表の優史さん(47)は「アジア大会で五輪に近い総合大会の雰囲気を味わえたのは大きい。高知のおいしいものをいっぱい食べさせたい」とねぎらった。
桜井選手は、14日に浜田省司知事と浜田豪太・香南市長を表敬訪問する。(横田宰成)